ぽんこつポン子

矢寺圭太 / 著

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『ぽんこつポン子』人間らしいメイドロボットのステキなポンコツとたった一つのささやかな生きがい

ぽんこつポン子

ぽんこつポン子』は、週刊スピリッツで連載中の、メイドロボットとおじいちゃんの共同生活を描いたスローライフコメディです。

作者は矢寺圭太先生。この作品の印税を株で溶かした「株日記」も話題になりました。



ぽんこつポン子(1) (ビッグコミックス)
矢寺圭太/著

少し未来の田舎での、古い(旧い)2人の生活

田舎町に1人で暮らしていたおじいさん、吉岡ゲンジ(ゲンさん)のもとに、メイドロボットが突然訪れるところからストーリーは始まります。しかし、このロボット、旧式で満足に仕事ができないポンコツ。ポン子と名付けられたロボットと、静かに余生を過ごすだけのはずだったゲンさんとの、ある意味似た者同士の共同生活は、おかしくも暖かみがあります。

ポン子のポンコツっぷりがかわいい!

本作の魅力は何と言ってもポン子のポンコツかわいいところ!

ポン子は家政婦ロボットなので、主人であるゲンさんの役に立とうと必死です。

ただ、包丁を上手く使えなかったり

ぽんこつポン子


ゴミ焼却にレーザー?を持ち出してアルバムまで燃やしてしまったり

ぽんこつポン子


と迷惑をかけっぱなし。本人も自分が役に立ててないことを自覚しながらも、何とかゲンさんに喜んでもらいたい、必要とされたいと頑張る姿は健気でかわいいです。

ぽんこつポン子

ロボットだって生きているんです…!」

ポンコツでミスをしてばかりのポン子ですが、それでもめげずにメイドとして働くのは、ロボットとしての使命だからというだけではありません。それ以上に、人の役に立つことが彼女の生きがいだからなのです。

自分がゲンさんの役に立てていないと感じると落ち込む。

ぽんこつポン子


反対に必要とされると喜びでいっぱいになりながら働く。

ぽんこつポン子


このようなポン子の振る舞いは人間そのものです。

そして、ポン子が人間らしくなるのは、決まって「誰かの役に立とうとした時」。ポン子にとっては、役に立つこと=生きることなのです。こう考えると、どんなにポンコツでも人の役に立とうとするポン子は、生きがいを必死に求める、人間臭い一面があるのだと言えます。

ぽんこつポン子


ロボットとしての使命ではなく、生きている実感を求めて努力するポン子の人間臭さは、本作の見逃せないポイント。コメディやかわいらしさの裏に潜むポン子の熱い思いに触れると、一層『ぽんこつポン子』が好きになってきます!

色んな場所で公開中!

『ぽんこつポン子』は「週刊スピリッツ」での連載ですが、「マンガワン」でも配信されています(記事公開時は1巻まで)。

その他、矢寺先生のTwitterでも、『ぽんこつポン子』の外伝のようなストーリーが読めます!

本編も一部掲載されていますので、気になった方は読んでみてください!中でも「ひよこの母になるロボット」は作中屈指の神回ですのでおすすめです!

ぽんこつポン子(1) (ビッグコミックス)
矢寺圭太/著


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