サムライカアサン

板羽皆 / 著

『サムライカアサン』リーダー城島茂&大西風雅のW主演で2021年10月11日より愛情てんこもりドラマがスタート!          

うざくて、しつこくて、とにかく愛情がストレート!そんなカアサンが主人公の『サムライカアサン

板羽皆先生が描く本作は、続編の『サムライカアサンプラス』と、更に「Cocohana」で連載中の続編『サムライカアサンNEO』と、長きにわたり愛されている作品です。そして、2021年10月11日よりついにドラマがスタートします。

主演はなんと、TOKIOの城島リーダー!とLil かんさいの大西風雅さん!

今回は、ドラマが始まる前に読んだら虜になってしまう笑って泣ける名作を紹介します。

主人公一家はごくごく普通で素敵な家族

主人公のオカンこと伊佐木よい子と高校生の息子武士(たけし)、優しい父丈士(ジョージ)は、どこにでもいるごくごく普通の核家族。ただ、ちょっとオカンの愛情がうざいんです。

よい子の息子たけしに対する愛情は、親ばか!?と思われるほどいつでも直球ストレートです。それに対してたけしは「うぜえ」「うるせえ」「ほっとけ」と、反抗期男子らしい反応をします。それでもめげないよい子とたけしのやり取りは、親子漫才のよう。そしてその姿をいつも優しく温かく見守る父のジョージ。

おかんの愛と笑いに溢れた素敵な家族、伊佐木家を中心に物語は進みます。

傑作選も発売されています!

よい子の言葉や行動には経験からくる重みがある

他人の子どもを自分の子どもと同じように叱れる大人は、今の時代あまり見かけなくなりました。よい子はそれが出来る大人です。

小さなころから知っている子が悪いことをしたとき、自分の子どもと同じように叱ることが出来る。「叱ってもらえてよかった」叱られた子がそう思えるのは互いの信頼があるからこそ。

よい子は辛い家庭環境で育ちました。喧嘩ばかりの親からは「んばんめの らない 」だからよい子。と名づけられたと笑われ、お金がかかるからと早くから働かされ、働いたお金も親に渡すように言われます。結婚してからもお金をせびりに来る親に、何度も悔しい思いをしてきたよい子。

そんな経験があったからこその今のよい子の言葉や行動には理由があり、それを思い計り心に刺さる人は少なく無いでしょう。

「お母ちゃんは欲しくて作ったんやで」

子どもに面と向かってそう言っている親はどれだけいるでしょうか。当たり前だけど、子どもにとって自分の存在を肯定される素晴らしい言葉です。いつだって相手を信じてストレートに言葉を伝えるよい子に、同じ親として学ぶべきことがたくさんあります。

ごはんこそがよい子の最大の愛情表現

よい子は息子のたけしにだけでなく、周りの人たちにもお節介をします。たけしの彼女こずえ、こずえの弟ケン、たけしの同級生かんたろう、ご近所さん、他人でも分け隔てなく怒ったり励ましたり、首を突っ込みます。それは時にうざいけど、よい子の想いは相手に届きます。

そんなよい子が相手に想いを伝える時、必ず出てくるのがごはんです。

「体が元気になったら心が笑った」体と心は連動している。だからこそ美味しいごはんを食べさせたい!!

ギャグのようなごはんがたくさん出てきますが、どれもよい子の想いがてんこもりです。食べた人に伝わるそのごはんこそ、よい子の最大の愛情表現です。

2021年10月11日よりドラマがスタート

2021年10月11日より日本テレビ「シンドラ」枠で実写ドラマ化される『サムライカアサン』。よい子を演じるのはTOKIOの城島リーダーです。ご本人が「オカン役には全く抵抗がありません」と言うように、全く違和感ない城島オカン!

何だか可愛らしさも感じてしまう城島オカンが躍動する姿が、今から楽しみです。

伊佐木家の成長をずっと見守りたい

高校生だったたけしも、現在連載中の『サムライカアサンNEO』では40歳!『サムライカアサン』『サムライカアサンプラス』『サムライカアサンNEO』と読み進めると、高校卒業、進学、仕事、結婚、子育て…たけしを中心に伊佐木家の成長が描かれ、読んでいる私たちは家族を見守っている気にさえなってきます。

思春期、反抗期を経て、自分も親になったたけし。そのたけしをずっとうざすぎる愛とごはんで見守り続けるよい子。いつだって子どもを信じているよい子の姿に、大切なことをたくさん気づかされるでしょう。

成長しつつも変わらぬ伊佐木家。シリーズで読むとより楽しめちゃいます!

サムライカアサン 1 (クイーンズコミックスDIGITAL)
板羽皆/著

OGP画像はYouTube日本テレビシンドラ公式チャンネル・ドラマ「サムライカアサン」第1話PR動画より
https://youtu.be/fH1Scs4rAxI