『トニカクカワイイ』第15巻ドクリョーレビュー！司の正体が明らかになり、物語は第2部への扉を開く！

2021年4月16日に、「週刊少年サンデー」にて連載されている『トニカクカワイイ』の最新コミックス第15巻が発売されました。

畑 健二郎先生、おめでとうございます！！

『トニカクカワイイ』は、勉強が得意だけど知識にちょっと偏りがある少年・ナサと、勉強一筋だった彼がひとめぼれしてしまうほど「とにかく可愛い」女の子・司が繰り広げる、温かくて照れくさい、新婚生活ラブコメディーです。

今回の記事では、第14巻のおさらいと、第1部の最終話となる第15巻のみどころをお伝えいたします！

第14巻までのおさらい

13巻から14巻にかけて、司とナサは街外れの古い洋館を訪れていました。

その理由は、ナサが教師として勤めている女子高にある部活動・動画研究部が、動画を撮影するため。彼女たちは夏休みを利用して、歴史に残る一作を撮ろうと決意しました。

内容はホラー映画、舞台は街外れにある古い洋館です。動画研究部の生徒だけで幽霊が出る屋敷にいくのは怖いという理由から、ナサが付き添うことに。せっかくだから、と司もついてきました。

雰囲気がある古い屋敷を肝試しするだけの撮影。しかしハプニングが起こらないわけがなく…。屋敷に足を踏み入れるとほどなくして、一緒に来た生徒の悲鳴が聞こえてきました。

悲鳴の主を探すナサたち。するともう1人、メンバーが消えていることに気づきます。なんだかこの屋敷はおかしい。安全を確保するため、いったん外に出るように指示するナサに、司は一言。

そうして屋敷の秘密をあばくために、ナサは司と奥に進むのでした。

第15巻のみどころ

第15巻のみどころは、明らかになる司の正体です。

道端で偶然見かけた司にひとめぼれした頃から、ナサは司に神秘的な魅力を感じていました。

主に幸せな夫婦生活が描かれている本作。なのに司はときおり、寂しそうにしています。触れ方を間違えれば壊れてしまいそうな雰囲気、そして真意が読み取れない言葉の端々から、彼女は何者なのだろう、という疑問が常に頭から離れませんでした。

これらは、ナサが理解できなかった司の発言です。

その場では触れられなかった点と点が第15巻で繋がり、第1部の結末として描かれています。イチャイチャを楽しむだけの作品ではないんだ、と言わんばかりの怒濤の展開でした。

なぜか山歩きに慣れている彼女の後ろ姿も、興味がないのにやたらと豊富な歴史の知識も、15巻に至るまでの伏線だったのかもしれない。

もう1度全巻を振り返って伏線を確認したくなるほど、第1部の完結として計算され尽くした1冊でした！

このセリフを見逃すなっ！

宇宙といえば、ナサ本人。漢字で「星空」と書くナサという名前は、アメリカ航空宇宙局の略称であるNASAと同じ読み方です。名前をバカにされることが嫌で、ひたむきに努力を積み重ねてきたナサが語る宇宙の話。心に刺さりました。

まとめ読みしたい方は、いまがその時！

第15巻にて、本作の第1部か完結しました。

幸せな生活が一区切りつき、物語は少し物騒な雰囲気を漂わせる、司の過去にフォーカスが合わせられます。彼女の長い物語が始まった当初の話、そして時子と過ごした過去の日々など、気になる秘密はもりだくさんです。

次回の単行本は2021年の6月の発売。

15巻を読み終えた読者には、特別な動画も用意されています。今から一緒に追いかけてみませんか？

彼女のこれまでと、これからと