東京 (28)
バカな発想を高い画力と振り切ったストーリーや設定でやり切ると面白い、当たり前のようでなかなかできないことを証明してくれるマンガ。 某ロシア大統領が異世界転生して無双する×これまで格闘マンガを数十巻書いてきた超画力×設定練られたハイファンタジー、という面白方程式。 ただ得てしてこうした盛り沢山の作品はかえって詰め込みすぎてテンポが損なわれたり、話がとっちらかったりすることも。ライドンキングが異なるのは、「プーチンがブレずに無双する」というど真ん中は一切ぶれない。この安心感があるので、ただただ気持ち良く楽しめるというわけ。 作者の過去作はストーリーがだんだんと迷走していくこともあったが、本作は基本的にプーチンが異世界で(気がついたら)天下を取る方へ転がっていく、というシンプルな展開なのであまり心配しなくて良さそうだ。 無双の気持ちよさとシュールな笑いの緩急も良く、そして異世界だからこそ男の中の男プーチンの格好良さも加速する。何度も読み返したくなるスカッとマンガと言えるでしょう
2020年 02月 05日