芸能界の片隅でひっそりと活躍する元子役、モデル、ミュージシャン。等しく売れない彼女達と、岡山から来た新人アイドルの桜衣乃。彼女たちにより結成されたアイドルユニットが芸能界を駆け上がる全力の姿を見守るのが、浜弓場双先生作『おちこぼれフルーツタルト』の醍醐味です!
そんな折、再起を誓う彼女達が住まう寮には取り壊しの通達が。寮の取り壊しを防ぐため、何よりも芸能界で再ブレイクを果たすために彼女たちは進み出さなければいけません。
もう、おちこぼれだなんて言わせない。芸能界を駆け上がるべく結成されたアイドルユニット「フルーツタルト」を構成する彼女たちの魅力に迫りましょう!
アイドルの基本は自己紹介!
アイドルに欠かせないのは、なんといっても個性。『おちこぼれフルーツタルト』の魅力を語る上で彼女達の個性に触れない訳にはいきません。
今回は一層親しみを持って彼女達を応援していただけるよう、恥ずかしながら筆者がそれぞれのキャッチフレーズを考えました。本当に恥ずかしいので薄目でご覧ください。
桜衣乃(さくらいの)
フルーツタルト結成に際して新人アイドルとして上京した女の子。平凡なスペックと語られる場面が多く見受けられるものの、圧倒的な親しみやすさを武器にアイドルとしての頭角を現します。
紛らわしいけど桜(さくら)と衣乃(いの)で桜衣乃!憧れのアイドルがんばります!
関野ロコ(せきのろこ)
高校2年生にして芸歴10年の元子役。子役の印象が抜けないことに不満を感じているものの、小柄でさみしがり屋な点は思わず応援したくなる魅力に転じています。
高校2年生なんだからブロ子っていうな!私の名前は関野ロコ!
貫井はゆ(ぬくいはゆ)
フルーツタルトの元気印である売れないミュージシャン。行動の元気さと相反して実は乙女な性格の女の子です。つらい早起きの日でも、大好物のイチゴを食べれば瞬間的に元気になる特殊体質の持ち主。
はゆとイチゴはベストマッチ!フルーツタルトの元気印、貫井はゆ!
前原仁菜(まえはらにな)
引っ込み思案の売れないモデル。本人は引け目を感じているものの、背が高いことが魅力の女の子。優しい性格で、落ち込んでいるチームメイトがいればすぐに抱きしめてしまう包容力の持ち主です。
一番大きいのは君への気持ち!小さくてもちゃんと見てるよ、前原仁菜!
緑へも(みどりへも)
衣乃達に憧れてラットプロダクションに来た期待の大型新人。特に衣乃への敬愛が深く、時折危うい一面も…?トレードマークは頭に付けた赤いリボン。
アナタに笑顔を届けたいの!新入りだけど愛さえあれば大丈夫、緑へも!
可愛さの秘密は「気にしすぎ」
彼女たちが抱える様々な悩み。売れてない、アイドルっぽくない、極貧生活などなど…。読者からすれば決して後ろめるようなことではありません。
読者が思わず「そんなことないのに!」と心で叫んでしまうほどに気にしすぎな彼女達の姿勢が、愛らしい『おちこぼれフルーツタルト』という作品を作り上げているのです。
読者の心に訴えかける魅力的な書き文字!
キャラクターの感情への理解はマンガを楽しむ上で欠かせません。特に『おちこぼれフルーツタルト』では感情を表すための補助表現として用いられる「書き文字」が豊富に取り入れられています。
中には上記の「うりゅ」のように他のマンガで中々見かけない表現もあり、独特で可愛い感情表現に思いを馳せる時間は『おちこぼれフルーツタルト』ならではの魅力です。
あぁ…。
心の声。
Gu!
時にはアメリカンに。
超!元気!!だけど!?
それは吹き出しでも良いのでは…!?
目指せ頂上!明るい笑顔で照らす未来!
これまでのキャリアを捨ててアイドルへの転向、後に引けぬ突然の退去宣言、そしてライバルは業界のトップアイドル…。彼女達の道のりは険しく、苦難ばかりです。
しかしそんな状況でさえ読者の心を温かく照らすのは、彼女達が正真正銘のアイドルだから。
無茶あり、勘違いあり、悩みあり。そんな彼女達が繰り広げるステージをマンガの前で一緒に応援しませんか?