私が孤独死よりも怖いのは「一人で生きること」です―。
人によっては思わず首がもげるほど頷いてしまう一文から始まるオムニバス短編集『ずっと独身でいるつもり?』。30代独身女性が現代を生きる姿を描いた作品が2021年11月に田中みな実さん主演で映画化することが決定し、注目を集めています。
おはようございます。
『ずっと独身でいるつもり?』雨宮まみさん原案の拙著、田中みな実さん主演で映画化です。
漫画とはまた違うストーリーテリングですが、テーマは一貫しています。
原作ともどもどうぞよろしくお願いいたします。 https://t.co/rvJkhp6vEx— おかざき真里『阿・吽』最終巻9/10発売 (@cafemari) July 28, 2021
『ずっと独身でいるつもり?』とは
雨宮まみ先生の同名エッセイを元に、おかざき真里先生が描いたオムニバス短編集です。
主人公のまみは、36歳・独身・職業ライター。親族の集まりや同窓会では結婚の予定を聞かれ、「ない」と答えると「今どきはみんな晩婚なのよね」と気を遣われたり、「かわいいのになんで?理想が高すぎるとか?」と追及されたりします。
結婚していないだけでなんでそんなに言われなきゃいけないのか。一人でも十分稼いできちんと生活できているのに、結婚していないってだけで母親からも「かわいそうな子」扱いをされる。なんとも言えないモヤモヤに、読むと心がヒリヒリと痛みますが、おかざき真里先生がTwitterでおっしゃるように、読後感は心地よく感じられます。
【数枚でわかる漫画『ずっと独身でいるつもり?』】1
田中みな実さん主演で映画化の運びとなりました。タイトルのしんどさとは真逆の読後感を目指した作品です。この漫画には原案になったエッセイがあります。少しでも気になった皆さまぜひ雨宮まみさんの書かれたものを手に取っていただきますよう。 pic.twitter.com/iOJ5ZDdEPP— おかざき真里『阿・吽』最終巻9/10発売 (@cafemari) July 29, 2021
女性の生き方や考え方、そして悩みながらも現代を生きる様を、美しい筆致で泥臭いまでにリアルに描いた、現代を生きる女性に寄り添ってくれる作品です。
2021年11月19日から映画公開!
映画で主人公の本田まみを演じるのは、近年女優として飛躍し続ける田中みな実さん。まみと同じく30代半ばを迎える彼女は、今回が初主演映画となります。
監督のふくだももこさんと脚本家の坪田文さんはドラマ『だから私はメイクする』でタッグを組んだことでも知られています。
脚本書きました!
ドラマ「だから私はメイクする」のふくだ監督とまたご一緒出来たのが嬉しかったです。 https://t.co/9TnXEnCEcz— 坪田文 (@tsubofumi) July 28, 2021
監督・女性・主演すべて女性!どんな化学反応を起こすのか…。答えはぜひ劇場で!
雨宮まみ先生とは
最後に、本作になくてはならない雨宮まみ先生について触れておきたいと思います。
雨宮まみ先生は自伝的エッセイ『女子をこじらせて』をはじめ、さまざまなエッセイやコラムを執筆されていたライター。2016年11月に40歳という若さでお亡くなりになっています。
今も「雨宮まみ」でウェブ検索すると、彼女が書いたものを一部読むことができます。
彼女自身の生き方、考え方についてはぜひ検索して読んでもらうのが1番です。ただ筆者から言えることは、雨宮まみ先生の書くものには、女性の心をふっと軽くしてくれる何かがあるということ。
今何かに悩んでいる方は、雨宮まみ先生の文章を読むことで、一筋の光が見えるかもしれません。
劇場に行く前にまず原作を読んでみよう!
OGP画像はYouTube「映画『ずっと独身でいるつもり?』超特報」より
https://youtu.be/bxXPP8XaySI