『とんがり帽子のアトリエ』は、月刊モーニング・ツーで連載中の、魔法の世界での少女の成長を描いたファンタジー作品です。作者はアメコミの表紙制作なども担当している、東京藝大出身の白浜鴎先生。イラストレーターとしても活躍されている白浜先生の絵はすごく綺麗で、絵を見るだけでもファンタジー世界に浸れます。
魔法と向き合う少女の物語
魔法使いに憧れる少女ココ。しかし、生まれながらに魔法を使えないものは魔法使いにはなれないという現実に、半ば諦めて過ごしていました。しかしある日、ココの村を訪れた魔法使いのキーフリーと出会い、魔法の本当の使い方を知ります。
魔法は魔法陣を「描く」ことで発動する、すなわち、描き方さえ知っていれば誰にでも使えてしまうものだったのです。キーフリーが魔法を使う現場を見てしまうことでこのことを知ったココは、幼い頃に手に入れた絵本に描かれている魔法陣を夢中で書き写していきます。しかし、その絵本に描かれていた魔法は禁術だったのです!
その影響で、ココは家と母親を石化させてしまいます。間一髪でキーフリーに助けられたココは、彼に弟子入り母親を元に戻すため、魔法を学ぶことを決意します。
本作の魅力の1つは、ココの魔法へのリアクション!「憧れ」と「恐怖」の相反する感情で魔法と向き合う姿には、目が離せません!。
魔法を使う、憧れと喜び
魔法への「憧れ」は、魔法を使えなかった幼少期に育まれたものだからか、小さな子どものようなピュアな表情で表されています。色々な人の魔法を見てはしゃぐ姿はかわいくてほんとに癒される…。
それに、魔法が使えるようになって喜んでいる姿も純粋でかわいいんです!今まで憧れるだけの存在だった魔法を、自分のものにできた喜びで突っ走るココには元気をもらえます。
魔法と向き合う、恐怖と覚悟
一方で、魔法への「恐怖」は、自分の未熟さ故に母親を石にしてしまったという後悔が根源です。そんな自分が魔法を使っていいのかと葛藤するシーンは何度も描かれており、ただ憧れだけで魔法と向き合っているのではないと分かります。
でも、だからこそ、ココは「今自分にできること」を必死になってやる力を持っています。魔法の可能性や周りの魔法使いを信じて、実力不足にめげずに努力するココの姿には、強大な力を使うことへの覚悟が感じられる。これもまた本作の魅力なのです。
めげない姿に勇気をもらえる
ココの魔法への想いは、全て「出来ない」ということから来ています。
出来ないからこそ新しい魔法にはピュアに反応できるし、失敗前提の方法で問題と向き合っていくこともできる。魔法に対して真剣に向き合うココを見ていると、自分も頑張らねば、とエネルギーをもらえます!
そんな『とんがり帽子のアトリエ』は、月刊モーニング・ツーにて連載中!コミックDAYSからも1話だけ無料で読めるので、ぜひココに元気をもらいに行ってください!
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