『やがて君になる』は、新入生の小糸侑と2年で生徒会役員の七海燈子が、男女共学の公立高校を舞台に繰り広げる女の子同士の恋愛マンガです。
百合マンガは良作が多く激戦必死のジャンルですが、最終巻出版から半年ほど経過した現在もSNS上では「 #やが君 」というハッシュタグでファンアートやアニメ化続編を期待する好意的な反応が多く見受けられます。
かっこいい先輩と悩める新入生
物語の中心となるのは、春から高校1年生になる小糸侑(こいと ゆう)。誰かを好きになったら、眼に映る景色がキラキラして眩しくて、羽が生えたように軽やかな嬉しさに包まれる…という少女マンガのような恋愛観を持つ普通の女の子です。しかし、とある出来事を機に「好きがわからない」という悩みを抱えるようになりました。
そんな侑の心に新しい風を吹かせるのが、同じ学校で生徒会役員を務める1学年上の先輩、七海燈子(ななみ とうこ)です。燈子は男女問わず学校一の人気を持つ女性ですが、今までに恋人を作ったことはありません。
その理由は、燈子曰く「どきどきしたことないもの」。
他の人とは違う考え方を持つ燈子に、侑は言い表せないほどの親近感を抱きます。
自分とは違う考え方を持つ者に惹かれたのは侑だけではありません。やがて放たれた燈子の一言が、物語の始まりを告げました。
「だって私、君のこと好きになりそう」
最大のテーマは「恋愛って何だろう」という心理
ほんわかした百合作品だと思って読み始めると、少しギャップを感じるかも知れません。なぜなら本作のテーマは「恋愛感情とは何か」だからです。
百合作品の多くは交際済み、若しくは友達のままで繰り広げられるフワフワなじゃれ合いが醍醐味といっても過言ではありません。一方で『やがて君になる』は「好きでもないのにこんなこと…」という背徳感が魅力的なのです。
「付き合ってないから!」「女の子同士とか…おかしいおかしい」と、明確に否定しながらも心の中に渦巻く”好きを持たない不安感”に向き合う本作は、ただの百合マンガとして表現し切れない確かな奥行きがあるのではないでしょうか。
当たり前だと思ってた「好き」を改めて考えさせられる作品
『やがて君になる』は、百合マンガとして満足度が高い上に、ストーリーの奥行きが群を抜いて深いです。絶妙な距離感、そして魅力的な言葉選び…。
最後に一つ、名言を紹介させてください。
「好きを持たない君が、世界で1番優しく見えた」
この真意が知りたかったら、もう読むしかない…!ぜひ手にとってみてください。
好きのかたちを
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