俳優の菅田将暉さん主演作『帝一の國』の原作を手掛けたマンガ家・古屋兎丸先生の作品は、高い画力と耽美な人物描写が特徴的です。
負けない pic.twitter.com/XucDn70ERB— 古屋兎丸 (@usamarus2001) April 10, 2020
その古屋先生の作風を存分に発揮した作品『アマネ†ギムナジウム』は、多くのマンガ家に影響を与えた萩尾望都先生の代表作『トーマの心臓』に登場するヨーロッパの学校「ギムナジウム」を題材にしています。
登場人物とあらすじ
主人公・天音はアマチュア人形作家兼派遣OL。
153・天音#アマネギムナジウム #12月12日から1月13日までヴァニラ画廊にてドローイング展開催 pic.twitter.com/RpOinhcT4R— 古屋兎丸 (@usamarus2001) November 14, 2019
人と関わる事が苦手で、いつも中学時代に描いた妄想を詰め込んだ「アマネ†ギムナジウム」と名付けたノートを読み返してはいつか自分のギムナジウムを創作することを夢見ていました。
ある日人形作家の師匠である画材屋の老人・徳一に人形制作用の粘土を譲り受けます。さっそく自分のギムナジウムを創作すべく、7体の少年の人形を作りあげた天音。
その粘土には不思議な力があり、作った人形にキスをすると突然動き出したのです!
人形である彼らは、自分が人形である事を知らず天音の考えたキャラ設定と世界観の中で生きている様に振舞います。
そこで天音は自宅に彼らのギムナジウムを作り、その中で生活をさせる事に。
優等生でリーダー格のフィリクス
65.フィリクス
しばらく見惚れていられます。
こんな素晴らしい写真集ができて幸せです。本日発売なので皆様是非!#アマネギムナジウム#古屋兎丸ドローイング展12月開催 pic.twitter.com/SWgCkz1Ml7— 古屋兎丸 (@usamarus2001) July 12, 2019
美形だけど言葉遣いや態度が荒いヨハン
66.ヨハン
明日のトークショー、お会いできるのを楽しみにしてます!
ちょっとした発表もありますので
お楽しみに‼️#アマネギムナジウム#古屋兎丸ドローイング展12月開催 pic.twitter.com/rTFacMwMym— 古屋兎丸 (@usamarus2001) July 13, 2019
強がりだけど泣き虫なダミアン
70.ダミアン#アマネギムナジウム#古屋兎丸ドローイング展12月開催 pic.twitter.com/osF0X2hcry— 古屋兎丸 (@usamarus2001) July 17, 2019
知的好奇心旺盛なメガネキャラのオットー
71.オットー#アマネギムナジウム#古屋兎丸ドローイング展12月開催 pic.twitter.com/cFn31GfE4e— 古屋兎丸 (@usamarus2001) July 18, 2019
フィリクスに劣等感を抱くゼップ
68.ゼップ
自分の絵がこんなに大きな駅ばり広告として使われるのは初めてです!皆様も今後あるかわからない兎丸駅ばりを見に是非池袋駅に‼️21日まで!#アマネギムナジウム#古屋兎丸ドローイング展12月開催 pic.twitter.com/U24azAUGE9— 古屋兎丸 (@usamarus2001) July 15, 2019
天然パーマで子犬の様に可愛らしいテオ
68.テオ
2枚目はアマネの撮影地で光の槍を掴んだ瞬間。神のご加護を頂きました。#アマネギムナジウム#古屋兎丸ドローイング展12月開催 pic.twitter.com/NzeddebBRe— 古屋兎丸 (@usamarus2001) July 16, 2019
不思議な力を持つエルマー
67.エルマー
『アマネ†ギムナジウム~もうひとつの世界~』出版記念イベント無事終了しました‼️お越しの皆様重ね重ねありがとうございました
来週は写真家の小林さんと2人で渋谷HMVでトークショーです!入場無料です。皆様是非お越し下さい#アマネギムナジウム #古屋兎丸ドローイング展12月開催 pic.twitter.com/cXpIkNHsfS— 古屋兎丸 (@usamarus2001) July 14, 2019
そんな、個性溢れる彼らとの奇妙で楽しい共同生活がはじまりました。
しかし楽しいと感じていたのも束の間、人形達はノートに描いた設定通りに動く為、次第に天音が過去に描いていたドロドロした人間関係に変化していきます。
また、ノートに描いていたストーリーの結末は大きな悲劇へと続く内容であり、天音の深層心理に関わりがある事が次第に見えて来るのでした。
創作と人の心
人が創作するという行為は、一種の精神的な癒しである一方で、突き詰めるといずれ自分の心と向き合っていく為の手段でもあると思います。
果たして天音は創作を通じて一体どんな想いと向き合うのでしょうか。
『アマネ†ギムナジウム』は、織物の様に丁寧で美しく想いと物語が編まれている作品です。
最終巻では古屋先生と萩尾先生の対談も収録。読み応えがあり、両者のファン必見です。
『アマネ†ギムナジウム』はpixivコミックで読む事が出来ます。