作品概要
『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』は、2018年5月に月刊コミックゼノンで連載が開始された総合病院で働く薬剤師にスポットライトを当てたヒューマンドラマ。
作者は荒井ママレ先生、医療原案は富野浩充先生で、2020年7月には石原さとみさん主演でドラマ化も。ドラマは見逃し配信が1週間で165万再生(FOD、TVerの合計値)され、2020年7月現在、フジテレビ歴代1位となる過去最高の再生数を記録。
明日6/19に「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」5巻が発売されます。今回も特典ペーパーあります。
電子書籍も同日発売です。よろしくお願いしますー!🙏 pic.twitter.com/rEFcXbWunR— 荒井ママレ💊5巻発売中 (@ma_ma_re) June 18, 2020
ここが見どころ!
ふだんあまり接点がない薬剤師のさまざまな働き方を通じて、地域医療やチーム医療に尽力する薬剤師たちの想いに胸がアツくなる。
知識がないまま薬の量を減らしたり増やしたりすることの危険性や、苦い薬を飲みやすくするコツなども紹介されているほか、サプリメントやハーブティー、漢方などが薬の効果に影響を与えることも分かりやすく解説されており、薬を飲むときの注意点が楽しく学べる。
「アンサング(unsung)」は英語で「(業績を)讃えられていない」という意味。
あらすじ
萬津(よろづ)総合病院薬剤部で働く小児科担当の病院薬剤師・葵みどりが「薬剤師をもっと頼って欲しい」という想いのもと、患者さんへ声かけを行いながら、業務を通じて人々の健康と命に向き合っていく。医師の処方に疑義を投げかけ、患者さんたちにとって親しみやすい存在になれるように日々、努力するみどり。
先輩薬剤師の瀬野の指導や他の薬剤師たちの働きに触れながら、みどりは徐々に薬剤師としての自分の将来を考えるようになる。
ドラマ情報
2020年7月16日~フジテレビでドラマ化。第1話は平均世帯視聴率10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。
2020年9月現在、FODプレミアムで配信中です。
💊 出演者
葵みどり:石原さとみ
瀬野章吾:田中圭
相原くるみ:西野七瀬
小野塚 綾:成田凌
刈谷奈緒子:桜井ユキ
羽倉龍之介:井之脇海
工藤虹子:金澤美穂
販田聡子:真矢ミキ
辰川秀三:迫田孝也
七尾 拓:池田鉄洋
荒神寛治:でんでん
脚本:黒岩勉
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
演出:田中 亮、相沢秀幸
主題歌:DREAMS COME TRUE『YES AND NO』
💊 ロゴ壁紙配信中
💊本日22時54分より配信スタート💊#FOD「#アンサング・シンデレラ ANOTHER STORY ~新人薬剤師 #相原くるみ ~」ロゴ壁紙配信中✨https://t.co/AjS52TeVzb
スゴ得スマパスの方↓
スゴ得https://t.co/NqVrmb3QBg
スマパスhttps://t.co/0VcTx4fRo9#アンサングスピンオフ #西野七瀬 @unsunganother pic.twitter.com/nRRrBHK6i6— フジテレビ♪フジメロ (@fujitv_fujimelo) August 27, 2020
登場人物
葵みどり
萬津総合病院薬剤部勤務の薬剤師で今年27歳(ドラマではキャリア8年目)。小児科担当。患者さんに寄り添った医療を心がけ、もっと薬剤師が頼ってもらえるように患者さんやご家族に声かけを行っている。患者さんに認知されにくい薬剤師だが、「おだんご頭の薬に詳しい女の人」と覚えてもらい、気軽に声をかけてもらえるように工夫している。
病院と地域薬局との連携を強めたいと考え、合同勉強会を企画。患者さんとのやり取りや他の薬剤師との出会いを通じ、自分のこれから、薬剤師としてどうなりたいかを考える。
瀬野
5年前に萬津総合病院に転職してきた薬剤師で薬剤部主任。他部署との関わりに消極的な薬剤部を変革し、医師や看護師からの信頼も厚い。ワーカーホリックでいつも残業している。みどりのフォローを本人も気づかないところでするなど、後輩思いな面も。カップラーメンをよく食べている。
相原くるみ
みどりの後輩薬剤師。存在感がない自分に苦悩しつつ、自分なりのできることを見つけて行動し始める。
小野塚綾
ナカノドラッグ勤務の薬剤師。もともとは地域に根差した薬剤師になりたいという夢があったが、夜勤を含む激務がつづき、処方チェックが甘くなっていたところをみどりに指摘される。みどりとの出会いをきっかけに自分が本来なりたかった薬剤師の在り方を思い出し、笹の葉薬局に転職を決意。今年28歳。
刈谷
萬津総合病院薬剤部で棚卸しを仕切っている。病院に来る前は大手のケアーレ系列の調剤薬局で店長をやっており、在庫管理に強い。経営を健全化させることで医療崩壊を防ぐことが患者さんの利益を守ることだという信念のもとに職務を全うしている。不必要な投薬に気づいた時は、医師にも対等に意見を伝えられるブレない女性。
羽倉
萬津総合病院薬剤部勤務の薬剤師で2年目。整形外科担当。眼鏡をかけていて表情が少なめだが科学が好き。お酒は飲めない。スポーツファーマシストの認定を取るために基礎講習を受けている。みどりからはハクと呼ばれている。
豊中
救急看護師の女性。瀬野を信頼している。
倉本
助産師の女性。救急対応時の瀬野の行為が越権ではないかと部科長会議で議題に上がった際に、瀬野を守る発言をした。
伊吹響子
オペ室看護師長で接遇委員会委員長。病院スタッフの身だしなみを常にチェックし、病院全体のマナー向上や清潔感の維持を担当している。スタッフには厳しいと噂されることもあるが、患者さんが安心できる環境を守るために尽力している。
松永
伊吹の下で接遇委員を務める看護師の女性。伊吹を尊敬している。
久保山
萬津総合病院勤務の医師で、妻が看護師。派手なスクラブを着ることがある。
六谷
萬津総合病院勤務の循環器内科の医師。相談にきたみどりに、伝達係ではなく自分の意見をもつように指導をする。
江林隆二
萬津総合病院勤務のがん薬物療法認定薬剤師。エバさんと呼ばれている。緩和ケアチームの一員でもあり、いろんな角度から患者さんを診ながら、患者さんの気持ちに近づけるようにと考えている。
庄司
萬津総合病院の男性医師でみどりと同期。初期研修を終えたばかりの三年目。
仁科
病院薬剤師から調剤薬局に転職したのち、在宅医療に特化した薬局として2年前に「笹の葉薬局」を立ち上げた薬剤師。地域になかった無菌調剤も可能な薬局を作り、地域で見守ることを当たり前にしたいと奮闘する。
訪問診療がメインで利用者のほとんどがかかりつけ。「笹の葉薬局」には4人の薬剤師が勤務している。在宅医療として「最期まで看る」ことを心掛けている。
販田聡
萬津総合病院薬剤部部長。ほんわかした雰囲気でいつもは癒し系。
鶴田
萬津総合病院勤務の薬剤師で産科担当。産休に入った際の後任はみどりに。
岩澤
萬津総合病院勤務の看護師長。
道場
萬津総合病院勤務の産婦人科医。研修医時代にお世話になった瀬野のファン。
名言
命を直接救うことはできないけれど医療を確実なものにすることが私達薬剤師の仕事なのかもしれない(1巻52ページ)
患者は不安と焦りを抱えて病院に来るんだから俺たちにはそれを受け止める義務があるんだよ(3巻15ぺージ、瀬野のセリフ)
でも「どう死んでいくか」って「残りの日々をどう生きるか」ってことと同じでしょ(3巻110ページ、江林のセリフ)
知識や経験は積み重ねて自分のものにしていけばいい でも何より重要なのは、患者さんの生活に寄り添うっていう覚悟だと思う(4巻152ページ、仁科のセリフ)
「回り回って患者さんの不利益になるようなことは絶対避けたい」って(5巻33ページ、刈谷のセリフ)
子供の頃から医師みたいに「薬剤師は頼るべき相手」っていう啓蒙ができたらそしてその子たちが大人になったら…社会の認識が変わる気がしない?(5巻118ページ、みどりのセリフ)