オリオリスープ

綿貫芳子 / 著

『オリオリスープ』春夏秋冬のスープをたっぷり味わう物語

オリオリスープ』は、綿貫芳子先生によるスープグルメマンガです。

スープといえば料理のサブ的なイメージが強いのではないでしょうか?そんな私たちにスープの美味しさをたっぷり伝えてくれるのが、綿貫先生が描く艶感ある食べ物です。

後述しますが筆者もスープに見事ハマりました。美味しいだけでなく心と体をホッとさせてくれる、そんな四季のスープをぜひ堪能してみてはいかがでしょうか?

食いしん坊でスープ好きな主人公

デザイン事務所で働いている原田織ヱ(はらだおりえ)は、本の表紙などをデザインする装丁家です。そして、食いしん坊でスープが大好きな女性です。

物語は春のスープから始まり、春夏秋冬の美味しそうなスープがたっぷり登場します。

楽しい食事の一時から失敗してヘコんだ時まで、日常で感じる様々な感情を四季のスープとともに味わえる物語が描かれています。

季節のスープを味わい尽くす

旬の食材でつくられるスープは、思わず胃袋がキューとなってしまうほど魅力がたっぷり詰まっています。

作中に登場するスープは、時間をかけてじっくり煮込むものからお湯をそそげば簡単にできるものまで約70種類以上のスープが登場します。

定番スープから簡単に作れるミソ汁、そして「獅子頭(シーズトウ)鍋」というあまり聞かないものまであらゆるスープが楽しめます。

ちなみに「獅子頭(シーズトウ)鍋」は、マンガ食堂さんでも紹介されています。(肉団子がデカい!!)

🍲「オリオリスープ」(綿貫芳子)の獅子頭鍋

すっかりスープにハマった筆者も実際に作ってみましたが、どのスープも美味しいのはもちろん、心と体がホッとするやさしい味でした。

1回読んで終わりではなく季節ごとに、読んで、作って、四季を味わう。こうして本書を何度も楽しめるのも魅力の1つです。

ヘコんだ時でもスープは美味しい

失敗や後悔など、日常生活で感じる苦い感情に寄り添ってくれるのがスープです。

抜群の色彩感覚と遊び心でステキなデザインを作りだす織ヱですが、そのマイペースな性格から失敗することもあります。

締め切りに追われたり落ち込んでしまった時など、日常の様々なシーンで栄養とホッとする安心感をスープからもらいます。

美味しいものを楽しみたい時はもちろん、なんだか元気がない時や疲れている時もスープは活躍してくれるのです。

季節のスープでホッと一息

織ヱとアクの強い(いい意味で!!)キャラクター達のやりとりは、私たちに食べることの大切さを教えてくれます。

「スープとは何なんですか?」そう聞かれた織ヱは、スープの魅力についてこのように答えています。

「ホッとする。疲れている時、元気が出ない時、ひと口飲むだけで心も体も温まるでしょ?あと簡単に作れるし」

引用元:『オリオリスープ』1巻4話

ふだんスープを飲む人も飲まない人も『オリオリスープ』で季節のスープを楽しんでみてはいかがでしょうか?体も心も温まってホッとできるスープがたくさんありますよ。

『オリオリスープ』は、こちらから無料で試し読みできます。気になった方は、ぜひ読んでみてくださいね。

📕試し読みはこちら

そのスープで温まるのは、何?

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