キスの花束をキミに

秋山シノ

人が産まれたとき誰にも必ず現れる子守の精『乳母の木』。少女・つるの乳母の木は目覚めず、つるはその疎外感と孤独感から心を閉ざしていた。しかし、つるの17歳の誕生日、その乳母の木は美しい青年となって目を覚ました。青年はつると一日一回キスをしないと枯れてしまうという。まだ恋も知らないつるは、青年にただただ戸惑うばかりだが――。

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