『クロハと虹介』豪運を持つ少女と不幸過ぎる少年のボーイミーツガール

『クロハと虹介』は、『デュラララ!!』や『バッカーノ!』などの作者である成田良悟先生が原作の作品です。漫画は白梅ナズナ先生が描いています。

1巻完結の作品でしたが、『クロハと虹介 黒き魔女の嬉遊曲』というタイトルで続編が作られ、現在「マガジンポケット」で連載中です。

運に翻弄される少年少女の奇妙奇天烈な青春物語をぜひ！

幸せになれない豪運の少女

宵辻クロハは豪運の持ち主でした。

ギャンブルをすれば必ず勝ち、いじめられれば犯人はグンタイアリに食べられ、拳銃で撃たれれば暴発して撃った方がケガをする。

まるで、世界のすべてが彼女のために動いているかのような状況ですが、反対に、周囲の人は彼女に運を吸いとられたかのごとく不幸な目に遭います。

そしてとうとう身寄りも失ってしまったクロハは、その豪運を利用しようと企むヤクザに囚われ、ギャンブルの代打ちとして多くの人を破滅に導くことに…。

そんな状況に絶望を感じ、ヤクザの元から逃げ出そうとしたそのとき、クロハは自分とは真逆の不幸過ぎる少年・室川虹介と出会います。

『クロハと虹介』は、そんな対照的な性質を持つ2人を描いた物語です。

不幸過ぎる最強の男

虹介は超不幸体質で、生まれてこの方とてつもない数の事故に巻き込まれています。

交通事故187回（大型車92回）、火災28件（爆発や有毒ガスの発生14件）、高所からの転落84回…etc

どれも命を落としてもおかしくない大事故ですが、そのすべてを強靭な肉体と精神で「ねじ伏せて」きました。

「この世に「運」などというものは存在せん！」

そう豪語する最強の男・虹介が、果たしてこれからも無事でいられるのか、そして自分とは真逆の幸運過ぎるクロハに対して何を思うのかが気になるところです。

運に翻弄される2人の出会い

2人の出会いは、道を歩いていた虹介の上に、ヤクザから逃げるためビルから身を投げたクロハが降ってくるというハードでドラマチックなものでした。

超不幸体質の虹介はそのままトラブルに巻き込まれ、クロハと共にヤクザから逃げることになります。

今までもこのように何度も何度も不幸な目に遭ってきた虹介ですが、誰かを責めることも、運命を呪うこともせず、いつも自力で抗ってきました。

豪運がもたらす結果をただ受け入れるしかなかったクロハは、その強く、前向きな虹介のあり方に衝撃を受けます。そして、自分は周りで不幸になった人達を救うために何かしてきただろうかという思いに至るのでした。

その結果、クロハがどのような選択をするのか、そして、虹介はヤクザから彼女を守ることができるのか、ぜひご覧ください！

続く物語の舞台は高校へ

『クロハと虹介』の続編『クロハと虹介 黒き魔女の嬉遊曲』で、2人は偶然同じ高校に通うことになります。

特異な性質を持つ2人は高校でも様々なトラブルに巻き込まれますが、そんな中でも変わらない虹介の強さと、今までより前向きになったクロハの姿が描かれています。

クロハと虹介 黒き魔女の嬉遊曲

また、2人が高校生活を送る裏側でクロハを巡り様々な人物が不穏な動きを見せており、物語が進むにつれ、バラバラだったそれらが繋がりを持つように…。

その結果一体何が起きてしまうのか、ぜひご覧ください！

クロハと虹介 黒き魔女の嬉遊曲