あらすじ
高校生の少年・加賀谷修一(かがや しゅういち)にはある悩みがありました。
それは、いつのまにか犬の着ぐるみの化物に変身できるようになっていたこと。
なぜこうなってしまったのか心当たりのない彼は、どうしていいか分からず、ただただ絶望していました。
そんなとき、高校の後輩の少女・青木紅愛(あおき クレア)に変身能力のことを知られてしまいます。
このことをバラさない代わりに、失踪したクレアの姉を捜す手伝いをすることになった修一。
しかし、その先には化物同士の凄惨な戦いが待ち受けていたのでした…!
『グレイプニル』は、そんな2人が、一蓮托生の覚悟で想像を絶する怪物との戦いに挑む姿を描いた物語です。
掲載誌
講談社の「ヤングマガジンサード」で2015年から連載。
アニメ情報
2020年4月よりTOKYO MXで放送予定。
監督は米田和弘さん。
オープニングは元KalafinaのH-el-ical(ヘリカル)さん。
作品の魅力
怪物同士の能力バトルが熱い!
修一たちは、クレアが持つ謎のコインを手掛かりに彼女の姉を捜します。
しかし、コインには不思議な力があり、それを狙う「採集者」たちの戦いに2人は巻き込まれることに…。
「採集者」は修一と同じように特殊能力を持っており、コインを手に入れるためなら手段を選びません。
そんな怪物同士が繰り広げる能力バトルが熱いです!
また、修一が所有する着ぐるみの化物の能力がユニークです。
空っぽな自分の中に他人を入れることで力を発揮できるというもので、修一はクレアを中に入れて戦います。
1人では十分に戦えない不完全な能力に見えますが、一蓮托生の覚悟で戦いに挑む2人。
そんな彼らが数々の怪物を相手にどのように戦うのか… ぜひご覧ください!
深まる3つの謎
①冒頭シーンの謎
冒頭で修一がクレアの首を締め上げ、「殺すぞ!!この悪魔め!!」と叫ぶシーンが登場します。
その後のストーリーと繋がらないこのやりとりは一体何を示すのでしょうか…。
そして、物語の中では一蓮托生の覚悟で戦いに挑む2人が、どのような経緯でこうなってしまったのか、非常に気になります。
②姉の謎
クレアの姉は修一と同じように特殊能力を持っており、その力を使って両親を殺した、そうクレアは証言しています。
しかし、殺害の現場は見ておらず、状況証拠しかありません。
クレアの姉は本当に両親を殺したのか、もしそうであるならば、そこにはどんな理由があったのか、このあたりが物語のキーポイントとなりそうです。
③コインを巡る謎
クレアが持つコインには不思議な力があります。
とある方法で使用することにより特殊な力を得ることができ、さらに、100枚集めるとどんな願いでも叶えられるというものです。
そんなとてつもない力を持つコインの正体とは一体何なのでしょうか…。
また、数々の戦いに巻き込まれる中で、修一はすでにコインを巡り何か大きな物語が動いていることを感じとります。
その物語とは一体何なのか… ぜひご覧ください!
作者情報
作者:武田すん先生
2006年に『あるいて一歩!!』(電撃コミックス)を連載。2007年に全3巻で完結。
2009年に『世界の果てで愛しましょう』(電撃マオウ)を連載。2013年に全8巻で完結。
2010年に『ハルとナツ』(ジェッツコミックス)を連載。2014年に全5巻で完結。
2015年より『グレイプニル』(ヤングマガジンサード)を連載中。2020年現在、既巻7巻。
2018年より『これ喰ってシメ!』(ニチブンコミックス)を連載中。2020年現在、既巻2巻。
武田すん先生のTwitter:https://twitter.com/takeburuo16