「窃盗」「麻薬取引」「殺人」など犯罪をテーマにしたマンガは数多く存在しますが、どこか日常とかけ離れていてリアリティに欠ける、と感じることはないでしょうか。
もっとヒリヒリするようなマンガが読みたい、という方には『ストーカー行為がバレて人生終了男』という作品がおすすめです。
ストーカーというのは、人生という長いスパンで見ると男女に関わらず身近な犯罪で、ストーカー被害に遭った経験のある人は7.9%(女性は10.9%、男性は4.5%)というデータもあります。(参考:男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査(平成29年度調査)」)
この記事では、『ストーカー行為がバレて人生終了男』の魅力をネタバレなしでご紹介していきます。
『ストーカー行為がバレて人生終了男』とは
コンビニのアルバイトで心を殺し、就職活動に苦戦する大学4年生の主人公・影沼秀夫。彼の趣味は美人を無差別ストーキングし、オリジナルの美女マップをつくること。
大企業への就職が決まり、サークル仲間と祝勝会を行った帰りの電車で、顔はアイドル級・スタイルはグラドル級の最高峰のターゲットを見つける。
大企業への内定を獲得したため「これでストーキングは最後にする」と決意を固め、彼女の跡をつけると......という物語です。
「マガジンポケット」で2018年より連載しており、コミックスは2020年3月時点で6巻まで発売されています。
これは「ライトストーキング」。犯罪ではない!!
ストーキングのベテランと自負をする影沼を、非常に気持ち悪く表現されているのが特徴的な作品。
影沼の行っている行為は自称「ライトストーキング」で、盗撮、露出、接触などは一切NGというルール。
万歩計を携帯し、靴はウォーキングシューズ。なるべく自宅の最寄駅に近い駅で下車し、もしもの時はたまたまウォーキングをしていたという言い逃れをするための準備は万端で挑む行為で、本当にこういう人がいて怖そうという恐怖感を読者に植え付けてくれます。
本人は全然犯罪じゃないと本気で思い込んでいるところもリアルで、「気持ち悪すぎる」「ドン引きした」などの読者の声は多数。
犯罪をテーマにした作品はこの世に溢れていますが、この「ライトストーキング」は、その行為を助長させるのではないかと思ってしまうほど、誰でも実践に移せそうな具体的に描写(シチュエーションに応じたストーカーの心得など)があり、かなりギリギリのラインを攻めたマンガです。
(※ストーカー行為は犯罪です。)
人生終了とは何を指すのか?
『ストーカー行為がバレて人生終了男』というタイトルにもあるように、本作では主人公・影沼の人生がどのように終了していくかも見どころのひとつです。
ストーカーがきっかけで様々なストーカー仲間と出会い、その後影沼は大きな事件に巻き込まれていきます。
その展開は序盤のストーリーからは予測することができず、本作のタイトルの意味が次第に明かされていくことになるため、ぜひとも本編で見届けることをおすすめします。
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