『タイムスリップオタガール』とは
『タイムスリップオタガール』は、佐々木陽子先生による、「オタク×タイムスリップ」がテーマの青春ストーリーマンガです。Webマンガ配信サイト『COMICポラリス』(フレックスコミックス)にて2016年から連載中です。
作者の同人誌持ち込みがきっかけで連載が開始した作品で、作中には1996年のオタク生活、同人誌の描写が数多く登場します。
あらすじ
大好きな同人誌即売会に参加した帰り、駅のホームから落ちてしまったオタク女子の城之内はとこ(30)。
電車に衝突したと思った瞬間、なぜか一日前にタイムスリップしてしまいます。不思議に思ったものの、再び同人誌即売会に参加できることが嬉しすぎて深く考えないことにします。
しかし、今度はトラックにひかれてしまい、気が付けば1996年にタイムスリップ。カラダは13歳、ココロは30歳となったはとこの“オタク人生やり直し”ストーリーが始まります。
登場人物
城之内はとこ(はとちゃん)
『タイムスリップオタガール』の主人公。中学時代は根暗な性格で周囲と馴染めていませんでしたが、タイムスリップ後は13年間で身に着けた社会性を活かしてクラスメイトと交流し、青春を謳歌するようになります。
「マンガ家になる」という夢を一度は諦めていましたが、30歳までに身に着けた画力を活かし、タイムスリップ後の世界でマンガ家を目指します。
彼女はオタク活動に人生を捧げており、同人誌、アニメ、マンガ等に目がありません。妄想が大好きで、隙あらば妄想の世界に入り込んでしまいます。世界に入り込んでいる間は周囲の声も聞こえず、終始ニヤニヤしてしまうことも。
リュータ
はとこのクラスメイトで、坊主頭の野球部男子。はとこの夢を応援してくれたり、いじめっこに抗議してくれたりと真面目な性格の持ち主です。急に明るくコミュニケーションを取るようになったはとこを意識します。
みのりん
はとこの幼なじみで仲良し4人組の1人。クラスの学級委員も務める真面目で少し大人しい女の子です。小さい頃からドジなはとこの面倒を見ることが多かったのですが、タイムスリップから大人びてしまったはとこを見て、少しだけ寂しさと焦りを感じます。しかし、はとこのマンガ家になる夢を心から応援します。
安(あん)ちゃん
はとこのクラスメイトで仲良し4人組の1人。姉がオタクのため、オタク文化や同人誌づくりに強い興味があり、仲良し4人組での合同誌づくりを提案します。タイムスリップ後のはとこの画力の高さに驚き、自信喪失しかけますが、はとこの「好きなものをたくさん描くと上達するよ」というアドバイスを受け、前向きに絵の練習を始めます。
タカちゃん
仲良し4人組の1人。恋愛の話に興味津々で、面白そうなことがあるとついつい聞きたくなってしまう性格です。はとこがBLマンガを描いていたノートを見て、BLに興味を持ちます。
『タイムスリップオタガール』の見どころ
1996年の中学生の描写
はとこがタイムスリップした先の1996年と言えば、SNSも動画投稿サイトもない時代。ノスタルジックな描写が多く出てきます。
懐かしのビデオデッキも。
チョベリグ(死語)。
1996年のジャ●プ。
左頬に十字傷をもつ侍。
当時リアルタイムで中学生だった方からすると、懐かしい描写が非常に多く出てきます!
同人誌即売会の雰囲気
作者の方が同人誌の持ち込みをきっかけにデビューされたこともあり、同人誌即売会に関する描写には特に力が入っています。
締め切り直前の絶望感。
出来たページを見ることでやる気を回復する。
完成の瞬間の高揚感。
即売会当日のドキドキ。
自分たちの本が売れたときの感動。
このように同人誌即売会にまつわる、苦労と喜びがリアルに描かれているのもこのマンガの見どころの一つです。
アルとのコラボ企画
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