2015年2月、ゲーム開発会社「サイバーコネクトツー」で3Dアニメーター9年目を迎えた新堂龍也は、チームリーダーの「シニア」への昇進が決まった。それまでチームメンバーとして働いていた龍也は、年上の部下や新人の管理を担うことになり苦労の連続に見舞われるが、仲間たちに支えられ少しずつ成長するのだった。
インターンシップの学生の選考や、事件による表現規制の危機など、ゲームクリエイターの「日常」は波乱に満ち溢れていてー!?
読むと絶対胃が痛くなる話(業界関係者談)(1/10) pic.twitter.com/8aYijMW3IF— 松山洋@チェイサーゲーム (@PIROSHI_CC2) September 13, 2019
原作を担うサイバーコネクトツーの松山洋社長のTwitterでの1話無料公開がクリエイターの間で「読むと胃が痛くなる話」として話題になっている通り、『チェイサーゲーム』はゲーム業界では既に話題作のようです。
が、クリエイターではない私が読んでもかなり刺さるポイントが多く、チームで働く社会人が読めば共感できる!と自信があります。
例えば、龍也がシニアになってすぐに土日の出社や、自分の思い通りに仕事が進めばギリギリ終わると過信した結果、間に合わなかった時に言われた言葉は特に印象に残りました。
「必要だったのは『終わらせるつもり』なんて思惑ではない。『終わらないかもしれない』という報告だ!!」
「助けてと言えないクリエイターはダメなんだよ!」
チームで働いている人なら(仕事が完璧に出来る人以外は)誰でも、「こう思った」経験はあるけれど「こう言われた」経験は少ないのでは、と感じたので、クリエイターだけでなく悩んでいる社会人に知ってもらいたい金言だな、と思ったのでした。
インターン生のエピソードでは、
・技術があってコミュニケーションが取れない子
・コミュニケーション力が高くて技術的には未熟な子
このどちらが評価されるのか?という話のオチは、考えさせられるものがありました。あと、エピソードのオチが綺麗で泣きます。
とにかく熱い作品ではあるんですけど、働く為のロジカルな思考のヒントも沢山散りばめられていて、漫画を読みながらビジネス書も同時に読んでいるような、不思議な感覚に陥りました。
2巻で「規制」に立ち向かうチームの力は、熱意と理性がバランスよく描かれた名エピソードだな、と。
キャラクターも良いぞ!
作画は『ショー☆パン』『ストライプブルー』『永遠の一手 』など「週刊少年チャンピオン」で作画担当として多くの連載経験を持つ松島幸太朗先生。
松島先生の描くキャラクターが男女共に、とにかく良いキャラクターが多すぎます。全員と言っても過言ではないはず!
松島先生の描くキャラクターの特徴の一つに「幅」がすごいことがあります。妖艶な女性から、小柄で可愛らしい子、太ったオジサン、糸目のデキる男、そして正統派イケメンの龍也、etc…とキャラクター達の個性が際立っておりキャラクターを見ていて全く飽きません!
私は特に、どこかのヤンキー漫画から出張してきたかのような穴井が好きです。37歳に見えない…!
松山社長の「圧」も必見です…!
漫画『チェイサーゲーム』第二部絶賛執筆中です。(画像は第15話)
第二部のスタートとなる第14話は10月14日から公開予定です。
それにしてもパンに塗ってるチョコクリームがめっちゃリアルw#チェイサーゲーム pic.twitter.com/hb0ZRRw2i3— 松山洋@チェイサーゲーム (@PIROSHI_CC2) September 19, 2019
3巻からは、第二部「夢幻の心臓編」に突入し、学生時代の龍也が描かれる過去編になるとのこと。タイトルが『チェイサーゲーム』である理由に迫っていき、2巻時点では謎の多いキャラクター・勇希にもスポットが当たるようで、今から楽しみです!
『チェイサーゲーム』単行本発売記念!Twitterプレゼントキャンペーン・サイン会などイベントの詳細をご紹介!!
第二部は2019年10月14日(月)から連載スタート予定なので、今から読んでも追いつけます!
また、ゲーム業界の有名人が『チェイサーゲーム』へ宛てたメッセージを直筆した色紙が40名(!)に当たるキャンペーンや、なんと原作に登場できるキャンペーンも実施されています。
※どちらも2019年10月9日(水)まで。
『チェイサーゲーム』から伝わる熱いメッセージを受け取るなら今が絶好のチャンス!!