『バトゥーキ』は、『嘘喰い』の作者である迫稔雄(さこ としお)先生の作品です。
親に縛られた人生を歩んできた少女が、ブラジル発祥の格闘技・カポエイラで異種格闘技バトルに挑む姿が描かれています。
彼女に降りかかる残酷な運命とは一体…。
自由になれない少女
転勤続きで親しい友達もできず、部活も習い事も、行きたい場所にも行かせてもらえず、親から縛られてきた中学生の少女・三條一里(さんじょう いちり)。
彼女はその状況に不満を抱いていましたが、反抗することもできず日々を過ごしてきました。
しかし、怪しげな外国人ホームレスの男との出会いをきっかけに、親に内緒でブラジル発祥の格闘技・カポエイラを習うようになります。
カポエイラをしているときだけ自由でいられる、そう感じていた彼女ですが、やがてさらなる鎖に縛られることに…。
『バトゥーキ』は、そんな一里が過酷な運命にカポエイラで立ち向かう姿を描いた物語です。
奇妙に殺す格闘技
歌と演奏の中で闘う格闘技・カポエイラ。
その動きは躍りのようで、知らない人からは一見何をしているのか分からないほど独特です。
一里はその中でも一際個性的な流派であるアンゴラを使います。
低い姿勢でマンジンガと呼ばれる動作をするという特徴があり、その動きは酔っぱらいの千鳥足のよう。
これがマンジンガです。
人によってマンジンガはそれぞれです。
漫画バトゥーキ pic.twitter.com/1R96yidDoT— 迫稔雄 (@oshitokosa) September 14, 2019
しかし、そこから放たれる一撃は必殺の毒をはらんでおり、相手は訳の分からないまま敗北を喫することも。
そんなカポエイラで一里は空手、柔道、システマといった様々な格闘技の実力者たちとリアルファイトを行うことになります。
彼女のトリッキーな技に強者たちが翻弄される様は見ていて痛快です。
しかし、徐々に強くなっていく対戦相手に彼女のカポエイラはどこまで通用するのか、目が離せません!
残酷な戦いに挑む少女
親から縛られてはいたものの、平穏な生活を送っていた一里。
しかし、彼女の家族はある秘密を抱えており、それがきっかけで日常は脆くも崩れ去ります。
一里は失われた日常を取り戻すため、周囲には秘密で様々な格闘技の強者とリアルファイトをすることになるのですが、対戦相手は悪の組織からの刺客という訳ではなく、多くが見も知らぬ一般人ばかり。
そんな相手を自分の都合で傷付けることに罪悪感を覚え、ときには折れそうになることも…。
それでも、止まることも負けることもできない彼女は悲壮な覚悟をもって戦い続けます。
はたして、一里は数々の強敵を打ち倒し、無事平穏な日常を取り戻すことができるのか… ぜひご覧ください!
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