『ブスに花束を。』読んだら絶対応援したくなる！作楽ロク先生が描く新感覚コメディ

『ブスに花束を。』はKADOKAWAが発行する雑誌ヤングエースで2016年から連載中の、作楽ロク先生による胸キュンありの新感覚ラブコメマンガです。

ラブコメでありながら主人公は自虐系喪女の高校生という斬新な設定。ラブコメの概念を覆す予想外な展開に目が離せません！拗らせ喪女の恋は花開くのか。読み終わった後、気が付くと主人公を応援している自分がいます。

恋愛経験ゼロの喪女JKが主人公

主人公は乙女ゲーム好きな高校1年生、田端花（たばたはな）。田端は、恋愛経験ゼロのいわゆる喪女です。ネガティブ思考で自虐的な性格が災いしてか、クラスに馴染めず、高校生になってもリア充とは程遠い生活を送っていました。

そんな彼女の唯一の楽しみは、日課である教室に花を活けること。ある朝、田端がいつもの日課中に憧れの乙女ゲーム主人公の真似事している姿をクラス1のイケメンで人気者の上野陽介（うえのようすけ）に目撃されてしまします。

クラスの笑い者にされてしまうことを恐れた田端は、今朝の出来事を内密にして欲しいと上野に懇願します。すると上野は教室の花を替えている人物が誰なのか気になっていたことを明かし、秘密にすることを約束。秘密の共有をきっかけに、対極的な2人は徐々に距離を縮めていきます。

主人公は恋愛フラグクラッシャー！？

『ブスに花束を。』といえば、主人公が無自覚に恋愛フラグを折っていく斬新なスタイルが魅力的。田端は自分に自信が持てないことから、相手の好意を素直に受け取ることが苦手です。

例えば日課中、田端の頭に花が挿してあったことに気づいた上野は「可愛いの付けてんね 頭」と褒めます。しかし田端は「お前何色気づいてるんだ」と指摘されたと誤解。上野からの好意的な言葉にも「何か裏があるのではないか」と考え、全力で拒否してしまいます。せっかく立った恋愛フラグがガラガラと音を立てて崩れ去っていく…。

田端はまさに恋愛フラグクラッシャー。田端と上野の縮まりそうでなかなか縮まらない距離感にハラハラドキドキさせられます。

推しカップルがきっと見つかる

『ブスに花束を。』では、田端と上野を取り巻く個性豊かな友人たちにも注目です！

上野に恋する学年1のマドンナ的存在の鶯谷すみれ（うぐいすたにすみれ）や高校デビューを果たした新橋努（しんばしつとむ）、無骨に見えて実は気配り屋さんな五反田鉄男（ごたんだてつお）、途中編入してきたパリピのギャル大塚彩華（おおつかさやか）など、個性豊かなキャラクターが勢ぞろい。

ここから新たな恋は生まれるのか。彼らが織りなす恋模様にも期待です。

喪女JKを応援せざるを得ない！

慣れないリア充たちとの交流に翻弄されっぱなしの田端。しかしどんな状況や相手でも、思いやる気持ちを忘れずひたむきに取り組む姿には心打たれます。さらに優しい性格ゆえに実親にまで振り回されてしまう田端。これはもう応援せざるを得ない。

また、作楽ロク先生のギャグとキュンの絶妙なバランス感も最高です。笑いの嵐が去った後、ふとした瞬間にやってくる胸キュンシーンで心臓がオーバーキルします。

新学期が始まり、慣れない生活に不安も生まれる季節。疲れや不安がある時はぜひ『ブスに花束を。』を読んでみてください。新しい環境でもひたむきに頑張る田端の姿が、きっとあなたの背中を押してくれるはずです。

いつの間にか笑顔で応援！

本記事は、2021年度4月にアルのライターとして加入した新人の皆様の最初の記事をGWに一挙公開する「Golden Rookie Week企画」の一本として掲載されています。ニューカマー達の活躍を今後も見守ってあげて下さい！