プラネテス

幸村誠/著

全4巻完結

SFニュースタンダード登場!! 400万年を経て人は地上より飛び立った。この宙(そら)は人の強さを試す。

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人類が宇宙旅行に行けるようになった時代の、宇宙飛行士たちの話。「世界の広さを知って、強くなる」というお話は世に多いですが、そこから一歩先にある「強さをどうやって保つか」を教えてくれる作品でした。「早く金をためて独立したい」「他人のおせっかいはいらない」という尖った態度の主人公の、価値観の変化や成長ともに物語が進む構成ですが、サブキャラたちのバックグラウンドも豊富に描かれています。その「各キャラの過去編」への突入タイミングが最高に気持ちいいです。例えば、主人公より年上のベテランクルー「ユーリ」の過去や心境の変化は、ほぼ序盤で描かれきってしまいます。彼のエピソードの役割はおそらく、読者が物語を読むのに必要な宇宙知識とやりがいを読者に伝えることだと考えています。そして、以後はあまりスポットがあたることなく、堅実な仕事をするクルーとなります。反対に、女性船長「フィー」の過去や、地球での家族との融和は、最終巻まで描かれません。彼女のエピソードは、主人公が精神的に成熟したあと、満を持して描かれたと感じます。とにかく、テーマを描きたい意欲と技術をたくさん感じる、感動しながら興奮できる作品です。僕は読了後、すぐに2回目を読んだのですが、テーマ上の役割がないコマが、おそらく1コマも無いのではと思いました。今からこの文章を送信してすぐ、3回目を読んで確かめたいと思います。

2020年02月05日

【宇宙に自分のピンを止めよう】 「自分」と「宇宙」について、そのあり方をこれでもかと真正面から深く深く問いかけていった傑作。 21世紀も後半。宇宙空間は人類の生活エリアとして定着し、月や宇宙ステーションは民間人が仕事で行く場所になった。 主人公の職業は宇宙に浮かぶゴミの回収業者。しかし「自分の船を持って自由に宇宙を飛ぶ」という夢を叶えるため、世界最高峰の探査ミッションに応募する。 「自分の目的を叶えるためなら、何をしてもかまわない」 物語の冒頭ではそんなスタンスを貫いていた主人公だったが、自分の下についた新入りの教育や探査ミッション選考の試練を通して少しずつその考えに疑問を持ちはじめる。 着々と己のテリトリーを広げる人類という存在。その大きな一歩としての探査ミッション。その一方で積み上がり続ける地球と人類の問題。全てを解決する方法はなくても、それでも前に進まなければいけない。 この作品を読んでいつも思うのが「地図とピンの話」です。 すごく簡単な話で、地図っていうのはそれだけでは完成しない。必ず「自分の位置情報」すなわちピンが無ければ意味をなさないということ。 この作品はそういう話なんじゃないかと思っています。 右も左も、上も下もない。もしかしたら過去と未来もないかもしれない宇宙という存在の中で、「どこへいけばいいのか?」「何をすればいいのか?」そんな問いに答えるためには、「地図とピン」を手に入れなければならない。 どこでもいい、自分がここだと思える場所にピンを止めて、まずはそこを出発点にする。そして初めて宇宙を旅することができる。 それができなければ、自分が宇宙のどこにいてどこに向かっているかも永遠に知ることができない。 そんなことを考えた作品でした。 とてもテーマの大きいマンガなので、読む人によって受け取りかたも異なると思います。 「あなたはどう思った?」という話が盛り上がるのも作品の魅力ですね。 ともかくぼくのプラネテス解釈は「地図とピンの物語」とピン止めさせていただきます。

2019年08月23日

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