53歳のイラストレーター、上田惣子先生の自伝エッセイ『マンガ自営業の老後』。20代の頃から仕事を断ることなく、毎月25本の締め切りを抱えるほど大活躍していた上田先生は、ある時、急に仕事が減ったことに気づきます。
お金のことが苦手だった上田先生は、これまで老後のことや貯金のことを考えたことがありませんでした。そんな先生の学びを通じて、フリーランスの老後の考え方が分かりやすく描かれています。
フリーランスで生きていきたいと思っているみなさん、この本と一緒に老後も含めた将来のことを考えてみませんか。
今の仕事、50歳でもできますか
本書では、実際にフリーランスで暮らす人たちのリアルな老後対策や現在の暮らしぶりが描かれているので、自分に置き換えた場合をイメージしやすいです。その中でも20代から老後の準備をしているという36歳グラフィックデザイナーの加藤さんの言葉が響きました。
私はグラフィックデザイナーをしてますが、50歳をすぎたら仕事は来なくなると思ってるんです。(31ページ)
50歳になって仕事が来なくなる⁉というところにとてもびっくりしました。
大御所でもなく担当者の役職が上がって現場にいなくなったら、仕事をくれる人がいなくなってしまうのです。確かに、60歳で現役のデザイナーだとしても、新規で頼む時に頼む方が気を遣ってしまいそうですよね。
フリーランスの方は必見!上田惣子さん『マンガ 自営業の老後』が本日発売です。フリーランスとして働く自分の老後ってどうなるんだろうと不安に思う方は少なくないはず。年金、税金ってどうなるの?今できることのすべて。 https://t.co/sxAFm0K5a0 #新刊 #自営業 pic.twitter.com/IqSOMT6jXQ— ブクログ 読書管理アプリ (@booklogjp) April 11, 2017
フリーランスもいろんな仕事がありますが、今の仕事は50歳や60歳になっても仕事をもらえるものなのか。自分が80歳まで働くつもりでも、周りは仕事をくれ続けるか、という視点で一度、自分の仕事を考えてもいいかもしれません。
自分にとって大切なことは?
老後のことなんて考えたこともなかったけど、なんだか急に不安になってしまった!そんな人はまず自分がいくら必要なのか、「生涯収支」を出してみましょう。
生涯収支は90歳までのお金の流れです。これからどんなイベントがあり、そのイベントに自分が「いくらかけたいか」が重要です。必要かではなく、「かけたいか」ということは、「自分が価値を感じることに多くお金をかける」と意識をもつということです。
いろいろやらなきゃいかんのにやってない。いかん!いかんなあ。
ピンキーは相変わらずソファーの破壊に忙しい。
安定のピンキー。
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人生のピークは60歳!
知らないことが多すぎて、ホラーマンガか!と思うくらい老後が怖くなってしまう本書ですが、会計のプロの林先生の言葉からは希望がもらえます!
65歳で30年以上活躍し続けている林先生は、専門性を高め、自分の価値を上げるために今の仕事をしながら、次につながる仕事について考え続けていました。
ステップアップの基本は日銭を追わずに価値を追うこと(203ページ)
フリーランスでやっていきたいと思った時、すでにフリーランスな人たちにとって、改めて老後のことを考えさせてくれる一冊です。知識をつければ老後だって怖くない!ぜひ、この機に読んでみてください!
※本書には税金や保険などのことも書かれていますが、2017年に発行された本なので、税制などの部分は最新情報をご確認ください。
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