大好きな漫才コンビがいた。
けれど、大勢にウケるネタやギャグもなく、売れずに解散…。
お笑い芸人が好きな人はその寂しい経験を何度もしていると思います。
芸人を辞めた後は一般社会人になったり、そのまま芸能界で役者や放送作家へ転向する等、様々なリスタートがあります。
『リクエストをよろしく』も、その経緯を辿った一組の漫才コンビを描いた物語。
一体コンビはどんなリスタートを切ったのか、あらすじだけでも覚えていってください!
あらすじ
漫才コンビ「コールタール」のボケ担当・朝日屋颯太(あさひやそうた・通称ソータ)は、相方・水無月に「舞台に立つのをやめる」と言い残して消息を絶たれてもなお、芸人を諦めきれずバイト生活に明け暮れる日々だった。
そんなソータがある日突然水無月に呼び出されて出会ったのは、AMラジオ局の女性ディレクター・雪室。
水無月は芸人時代からのファンであった雪村にネタ作りを評価されてラジオ局の放送作家になっていた。
「ラジオって興味ありませんか?」
雪村の一声がきっかけでソータはラジオパーソナリティとして、水無月の脚本を元に芸人とは違う形でコンビになり新たな一歩踏み出すこととなった。
ソータの底抜けに明るい性格が笑いを生む
このマンガの魅力はやはり主人公・ソータの存在感!
名前からも明るいキャラなのは想像出来るかと思いますが、本編では更にその明るさが前面に出ています。
【おしらせ】
単行本「リクエストをよろしく 5」(河内遙)…祥伝社
1月8日発売です。 pic.twitter.com/GGSHHw7I5e— 河内遙info (@kawachiharuka) January 6, 2020
いきなり一人で生中継をやらされることになったり、幼少期から憧れだった女性タレントと一緒にラジオ番組に出て緊張もするけれど、ソータが人と会話することを楽しんでいるので自然とその楽しさが波に乗ってリスナーにも、そして私達読者にも伝わり始終笑みが絶えません。
特にそれが伝わるのは、はしゃぎながら憧れのタレントの持ち歌を歌って踊る場面。文字通り「童心に戻って」喜んでいるのが絵で表現されていて、本当に嬉しいんだなぁとこっちまで嬉しくなっちゃいます。
形は違えどまた二人で表現する喜びを味わえる!
ソータの魅力が活きるのは勿論本人の素質故ですが、水無月の脚本とアドバイスがあるからというのも忘れてはいけない要素。
ソータの隣に並んで漫才を組んでいた時とは違い、作家として一歩後ろの立ち位置に変わったからこそコンビ時代に出来なかった二人で作り上げる表現が出来るんじゃないでしょうか。
けれど、やっぱ表舞台で二人が喋っている所も見たいって思うのが芸人ファンあるあるですよね…?
そんな二人の関係が最後どうなるかは読んでみてからのお楽しみです!
「声」が私達に届ける魅力
深夜の勉強の息抜きや、高速道路を走行中のお供としてラジオは私達に話し掛けてくれます。
直接中継でリスナーとしてパーソナリティの方と会話したり、投稿したハガキやSNSのネタが読み上げられる時は高揚感が上がることもあったり。
そこがラジオにある独特の魅力だと思います。
たまに気が向いたらラジオを聞いてみるのも良いかもしれませんね。
現在各電子書籍ストアでキャンペーンで『リクエストをよろしく』が期間限定で2巻まで読めるのでこの機会に是非!
そして、好きなマンガについて語りたくなったら是非ここ「アル」で感想を語ってください!もし語りたい作品がまだ掲載されていない時はどうぞリクエストをよろしくお願いします!