キノコ好きのみなさん、大変お待たせ致しました！
キノコは好きだけど詳しくは分からないという人にも、キノコのことならなんでも知ってる人にも、幅広くご満足いただけるであろう、キノコのキノコのためのキノコによる作品が『三枝教授のすばらしき菌類学教室』です。
キノコに詳しい三枝教授と教授が愛する幼い少女・舞子ちゃん、そして舞子ちゃんになぜかキノコ王子認定されてしまった天谷洸輔を通じ、華やかなだけじゃないキノコの世界を学べます。
美しすぎるキノコたち
美しいシェイプが魅力で人々を虜にしてしまうキノコですが、世界には血ヘドを吐きながら確実に死ぬキノコや死んだ方がましなほど激痛がつづくキノコが存在します。
食べたらライフが増えそうな見た目のこちらのキノコは「ベニテングタケ」です。
メルヘン風のキノコですが、毒性は強くなくイボイボはむしろ旨味成分です。（安易に食べないでくださいね！）
単行本で紹介される美麗キノコも本書の魅力の一つです。異名が「破壊の天使」「死の天使」というドクツルタケは、もはやキノコ界のラスボスです。
キノコは植物じゃない!?
キノコは森にいる気がするので、なんとなく植物な気がしていましたが、キノコは動物でも植物でもありません。
キノコは菌類なんです！
分かりやすく言うとカビの仲間です。キノコとカビの違いは子実体とよばれるキノコらしい部分があるかどうかの差のみ！
キノコのキノコっぽい部分が子実体。しかし、子実体はキノコの本体ではなく、地面の中の菌糸がキノコの本体となります。（分かりにくい！）
ところで、ブドウってなんか白っぽい時あるなーって思ったことありませんか。農薬が残ってるのかとつい勘違いしてしまいそうですが、こちらはブルーム（果粉）と呼ばれるもので、これがあるのは新鮮な証拠です。
こういった日常で役立つ雑学もふんだんに盛り込まれてるのが『三枝教授のすばらしき菌類学教室』です！
さりげなく差し込まれるキノコ
本書では、あちこちのコマにさりげなくキノコが差し込まれているところも素敵です。
堂々とファッションに取り入れられていることもあれば、おうちのインテリアにさりげなくキノコパターンが取り入れられているケースも。
解説テキストがやさしくキノコに囲まれることも。
コマ背景が唐突にキノコなことも。
キノコについての知識が深まるだけでなく、菌類すべての知識が身に着く『三枝教授のすばらしき菌類学教室』は、さりげなく添えられたキノコを探す喜びもある一冊です。
ぜひ、あなたもキノコの世界に踏み出してみては？
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