二月の勝者 ー絶対合格の教室ー

高瀬志帆/著

『二月の勝者』全保護者注目!圧倒的リアリティで描かれる「中学受験」にあなたは必ず熱狂する

高瀬志帆先生が描く『二月の勝者 ―絶対合格の教室―』が、2021年10月の待望の実写ドラマ放送も迫り一層話題をさらっています。主演は柳楽優弥さんです。

この作品の舞台は中学受験のための進学塾。中学受験と言えば、どんなイメージをお持ちでしょうか。特別な?お金持ちだけの?自分には関係ない?

中学受験とは無縁の人生だった筆者も、『二月の勝者 ―絶対合格の教室―』を読んだ後には我が子が通えそうな私立中学を一心不乱に検索していました。

この作品は、中学受験に臨む臨まないに関わらず、「子供たちの未来のためにできること」を考え直すきっかけを与えてくれる、保護者のための人生の指南書です。

『二月の勝者 ―絶対合格の教室― 』あらすじ

『二月の勝者 ―絶対合格の教室― 』は、中学受験を通して塾講師たちの知られざる世界を描いた、高瀬志帆先生の大ヒットコミックです。2021年10月に最新13集が発売となりました。

二月の勝者 ―絶対合格の教室―(13) (ビッグコミックス)
高瀬志帆/著

進学塾・桜花ゼミナールに校長として赴任した黒木蔵人は、塾生を「お客様」、保護者を「スポンサー」と堂々と言い張る超ビジネスライクなスーパー塾講師。

塾生と保護者の本音を刺激し、中学受験の道へ奮起させる黒木の手腕は、ビジネスマンガのキャラクターとしてとても魅力的です。

ビジュアルもスーパーかっこいいんです。

そして、そんな黒木のもとへ通う受験生たちの家庭が抱えるドラマも大きな見どころのひとつです。読むたびに涙してしまう、ある保護者のエピソードをご紹介します。

現実を見つめるのは保護者の役割

受験なんてせず、息子には子供らしくサッカーに打ち込んでほしいと願う父親。我が子にサッカー人生を歩ませたい父親は、偏差値の低い息子には中学受験なんて無理だろうと黒木にけしかけます。

しかし、黒木から

  • スポーツという才能の世界で生きることの難しさ

  • 中学受験をすることで得られるリターン

をズバリ指摘され反論することができません。

親ならば皆、我が子が持っているかもしれない才能に一度や二度は期待したことがあるのではないでしょうか。その期待を胸に、子育てに邁進してきた方も多いと思います。

さらに、この父親のようなサッカーの才能は信じられる都合のよさと、受験は無理だと決めつける身勝手さ。身に覚えのある読者は多いはずです。

もしかしたら俺は、誰かに代わりに言ってもらえて、ホッとしてるのかもしれないな…

引用元:『二月の勝者 ―絶対合格の教室― 』第1集

これまでの息子との思い出と共に、父親は自分の本音と向き合います。夢を追いかけた温かい日々を思い返しながら、我が子が非凡であることを諦められない親心に、何度読んでも涙が溢れそうになるのです。

果たしてこの親子は二月の勝者となれるのか。自分事のように期待して読み進めてみてください。

このお話は第1集で読むことができます。ぜひともチェックしてください!

二月の勝者 ―絶対合格の教室―(1) (ビッグコミックス)
高瀬志帆/著

家族で挑む受験戦争

黒木は冒頭で、生徒たちにこんな言葉を投げかけています。

君たちが合格できたのは、父親の「経済力」、そして、母親の「狂気」

引用元:『二月の勝者 ―絶対合格の教室― 』第1集

このセリフから、中学受験は家庭の影響が色濃いことがうかがえます。子供の健康状態に気をもみ、塾で食べるための夕食をこしらえ、1年で数百万円かかるとされる特別講習の費用を捻出する。すべては「二月の勝者」とさせるため。

お金の話もしっかり描いてくれているところが、親目線ですごくありがたいです。

『二月の勝者 ―絶対合格の教室― 』を通して、行くも地獄・退くも地獄な中学受験戦争にあなたも熱狂してください。

『二月の勝者 ―絶対合格の教室― 』info⛄

1年3か月越しの放送決定!柳楽優弥さんが演じる黒木蔵人を見逃すな!

塾の先生ってほんとに大変なお仕事です。

二月の勝者 ―絶対合格の教室―(13) (ビッグコミックス)
高瀬志帆/著