何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?

井出圭亮 / 原作 藤本ケンシ / 漫画

『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』時をかける信長を描いたタイムリープ戯画がアツい!

何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』は過去へもどるチャンスを与えられた信長が「本能寺の変」を乗り越えるため奮闘するリスポーン大河です。

信長がタイムリープする一風変わった「本能寺の変」が描かれる本作はヤングマガジンで連載中。2021年3月5日に第1巻が発売されたばかりで、未読の方もまだまだ追いつけます!

この記事では『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』(通称「なんじゃが!?」)のあらすじとともにその魅力をご紹介します。

信長が時を行ったり来たり!?

日本史最大の謀反ともいわれる「本能寺の変」。織田信長は天下統一を目前にしながらも家臣である明智光秀に襲われ、燃え盛る本能寺で自ら命を断ちました…私たちの知る正史では。

本作の信長はなんと、死んでも死んでも過去をやり直すために時をかけます!

謀反のループ!?

歴史通りに本能寺で果てた信長。しかし、突如あらわれた謎のクマ(可愛い)の能力によって謀反の原因があるとされる7年前に戻してもらえることに。

目的のためには手段を選ばない暴君・信長は、訪れたチャンスを活かして本能寺を越えようと奮闘します。

戻った先で、まずは光秀を始末する信長。すると今度は別の家臣に襲われます。ならばと逆に優しさを与えますが結果はおなじ。

自分で考え理解すれば結果はでると助言されますが、信長のやり方では何度やり直しても本能寺は燃えてしまいます。

そんな謀反のループにどっぷりハマった信長をギャグ要素たっぷりに描いた本作。タイムリープというあやしげなシステムと出会っても、恐れず使いこなすところはさすが織田信長です。

読者の想像を超えてくる!?

本能寺が燃え続けるのは信長の暴君ぶりが関係していますが、そんなやりたい放題の信長が本作の魅力のひとつ。

家臣に対して

  • 躊躇なく斬りかかる

  • 親を人質に差し出せとか平気でいう

  • 挙げ句の果てにハゲ呼ばわり

などなど。他人は自分の目的を果たすためのコマとしか思っていないのですね。信長のブラックな部分がこれでもかと大胆に描かれます。

すべての行いがブラックで、なかなかのゲスっぷり。

ですが、自らの野望を成し遂げることへの情熱はすさまじく、人目を気にせず思うがままに行動します。それは多くの人にとって勇気のいることかもしれません。だからこそ豪快にふるまう信長の姿が痛快です!

そんな信長に、次は何をしでかす?と期待する読者。その想像をかるく超えて派手にやらかしつつもめげない彼はとっても魅力的です!

歴史の沼にハマるかも!?

本作は歴史に詳しくない方にもおすすめです!

井出圭亮先生によるテンポのよいストーリー展開。そして藤本ケンシ先生によって描かれる表情豊かなキャラクターたちが、歴史を知らなくともどんどんページを捲らせてくれますのでご安心を。

これを機に歴史の沼にハマっちゃうのも良きですね。

続刊、待てますか!?

『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』第2巻は2021年5月発売予定です。

ブラックな信長が持ち前の才覚を発揮するシーンなんかも見てみたいです。そして、クマの正体とは。今後も「なんじゃが!?」から目が離せないんじゃが!?

▼未読の方はまずはこちらで新しい信長に出会ってみてください!(無料話あり)

こんな信長、見たことないんじゃが!?

何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?(1) (ヤングマガジンコミックス)
藤本ケンシ/著,井出圭亮/著