男性2人がタッグを組んで活躍する「バディもの」。時に反発し合いながらも一つの目的に向かって共に時間を過ごす内に、家族や恋人、友人とはまた異なる強い絆で結ばれる姿は、多くの読者を惹きつけます。
今回は、そんな「バディもの」作品の中でも、どこか懐かしくそして耽美な雰囲気を醸し出す『千年ダーリン』をご紹介します。
心臓を共有する命懸けなバディ
物語の舞台は昭和末期の日本。弱気を助け強きをくじく不良青年・束ノ間一平(つかのまいっぺい)は、近所の子どもを助けようとして事故に遭ってしまいます。事故によって一時は命を落とした一平でしたが、不思議な美少年・仮初銀色(かりそめぎんいろ)の手によって不死身のサイボーグ・千年鉄騎(せんねんダーリン)として生き返ります。
千年鉄騎とは人を生きる兵器へと変える「千年人機」と呼ばれる古代兵器の一つ。その種類や発動条件は千年人機によって異なりますが、千年鉄騎は一つの心臓を二つの身体で共有することで目覚めます。一平は銀色の心臓を共有されたことで千年鉄騎として生き返ることに成功したのです。
銀色の心臓を共有する二身一体の千年鉄騎として生きることになった一平は、銀色と共に千年人機を悪用するネイロンから放たれる刺客に立ち向かいます。
80年代を彷彿とさせる絵柄
4/24 千年ダーリン①巻出ま〜〜す🌴@_to_ti 各種特典情報👉https://t.co/cnIB1ljuuy #トーチweb #千年ダーリン pic.twitter.com/Ga4aoxsGha— 🌏岩澤美翠♨️千年ダーリン①巻🌴 (@jungle_diplodox) April 16, 2021
一つの心臓を共有しながら命懸けで戦う一平、そして一平を命懸けで修復する銀色。数あるバディもの作品の中でも類を見ないほど、お互いの生と死と密接に関わった特殊な2人の関係性はとても魅力的で、私たちを『千年ダーリン』の物語へと一層引き込みます。
そして、注目したいのは岩澤美翠先生が描く『千年ダーリン』の絵柄です。本作の舞台は80年代となっており、まさに当時を彷彿とさせるようなレトロな絵柄が印象的。アナログで繊細な線が生み出す、美少年・銀色と屈強な肉体を持つ一平は、どこか耽美でミステリアスな雰囲気を醸し出しています。
本作は、2021年4月24日(土)に単行本第1巻が発売された新作。ですが、80年代の名作を今改めて読み返しているような、そんな不思議な錯覚を感じさせる一冊です。
単行本の初回限定版特典!
2021年4月24日(土)に待望の単行本第1巻が発売された『千年ダーリン』。単行本の初回限定版特典として、紙と電子版共通で描き下ろしマンガ「鉄になった日」とキャラクターのラフ画が収録。また、電子版には更なる描き下ろしマンガ「3分ダーリン『可能性』」とキャラクター紹介が収録されています。
キャラクターの新たな一面が知れる嬉しい特典付きの単行本第1巻。あなたも是非手にとって『千年ダーリン』の懐かしく、耽美な世界観に没頭してみてください。
OGP及び記事内画像はトーチweb『千年ダーリン』ページより
http://to-ti.in/product/darling