地獄くらやみ花もなき

路生よる / 原作 藤堂流風 / 漫画

既刊3巻

『地獄くらやみ花もなき』美しき少年が依頼を請け負う恐ろしい「代行業」の正体とは?

現在『ヤングエース』にて好評連載中の、路生よる先生原作、藤堂流風先生漫画の『地獄くらやみ花もなき』。この物語は不思議な力を持つ青年・遠野青児と、そんな彼が出会った謎の美少年・西條皓との活躍を描いた和風ホラーミステリーマンガです。

角川文庫から発売となった小説が原作をコミカライズしたこの作品。現代風妖怪奇譚を描く物語が妖艶で美麗なイラストで描かれた、今注目のマンガともなっています。

あらすじ

本作の主人公はとある1人の青年・遠野青児(とおのせいじ)。いわゆる逃げ癖を持つ彼は人生の様々な嫌なことから逃げ続け、現在ネカフェ暮らしの放浪者生活を送っていました。

そんな彼には幼い頃から、普通の人が時折恐ろしい妖怪に見える、という現象が起こります。誰に話しても絶対に理解してもらえない不可解すぎる自身の体質に、彼は日々悩まされていたのでした。

そんなある日、ついにネカフェに泊まる事すらできなくなった彼はとある裏道に迷い込み、その先で大きな洋館へと辿り着きました。人気のないその館で、彼は1人の少年・西條皓(さいじょうしろし)と出会います。

成り行きで彼に自身の「人が時折妖怪に見える」という特異体質について打ち明けた青児。そんな彼の元に、皓は一冊の妖怪図鑑を手渡しました。そこに載っていた、数多の古くから日本に言い伝えられている妖怪たち。その説明図から、彼は自身の能力が「何らかの罪を犯した人が、その罪に相応しい妖怪の姿に見える」というものだと知ることとなるのです。

青児の能力について一つの可能性を示唆した皓。彼はその博識でとある「代行業」を営んでおり、この洋館にはその依頼主が訪れる、という事を青児に伝えます。そしてあわせて、その特異能力を使って青児に「自分の仕事を手伝ってほしい」とも。

これまで誰にも必要とされず生きてきた青児は、二言返事でその依頼を承諾しました。ちょうど折よく、この館に新たに訪れた依頼人。初めての仕事を請け負うべく、皓と青児はその依頼人の話を聞く事となったのです。

依頼の解決だけでは終わらない!皓の真の正体とは…?

本作の一番の見どころとなるのは、やはり謎の美少年・皓の正体と彼の営む「代行業」の真相について。
一見様々な作品でよく見かける、バディもののミステリーマンガのようにも思える今作。ですが他の作品との最も大きな差別点となるのは、美少年・皓のもとに舞い込む事件の「解決方法」とも呼べるでしょう。

依頼人から舞い込んだ事件を解決する、というミステリー作品の王道の流れ。しかし皓の依頼の解決方法は、他のミステリー作品とは一線を画す形ともなっています。

その理由はたった一つ。彼の真の正体が<魔王>山本五郎左衛門を父に持つ、八百万の妖怪の跡取り息子だから。彼の仕事は、本来であれば死後裁かれるべき人間の罪を閻魔大王の代わりに暴き、彼らを地獄に堕とすこと。つまり「地獄代行業」なのです。

彼の住む館に「導かれる」依頼人は、須らく地獄に落ちるべき罪を抱えた大罪人たち。そんな皓にとって「人の罪が妖怪の形で見える」青児は、助手としてまたとない逸材でした。

特異体質を持つ青年・青児を今後待ち受けるものとは?

地獄の住人による罪人を裁くための仕事に、否応なく加担させられることとなった青児。一体彼を今後、どのような事件が待ち構えているのか?

2人の活躍の今後が気になる、そんな物語ともなっています。

現代風妖怪奇譚

地獄くらやみ花もなき (全3巻) Kindle版

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