子供はわかってあげない

田島列島

子供はわかってあげないの記事

海と波と入道雲、ミステリーと冒険と恋、『子供はわかってあげない』を読んであの頃の夏を取り戻そう!

子供の頃、「夏休みが来る!」というだけで胸を高鳴らせていませんでしたか?でも歳をとるたびにそんなときめきを忘れる今日この頃…。「夏」という季節に大きな期待をかけていたあの頃を思い出せる、そんな作品を紹介します!主人公は2人の高校二年生。水泳部に所属する水泳大好き少女のサクタさんと、書道部に所属する字が上手い男のモジくん。サクタさんは子供の頃に両親が離婚し、父親の顔も知らなかったのですが、父親から送られたと思われるお札と同じものをモジくんの家で偶然発見。「これはなにかの始まりでは?」と解釈します。都合よくモジくんのお兄さんが探偵だったこともあり、父親探しを依頼したところから物語が始まります。それではいきましょう!終業式の始まりです!1.未知と不確定のワクワク感夏になると「なにかステキなことが起こるのでは?」とワクワクしていませんでしたか?この作品にはその頃のワクワクした感情がぎっしり詰まっています。例えばサクタさんの父親の秘密が少しずつ判明する時や、サクタさんが10数年ぶりに父親に会いにいく時。そんな時には「どうなるかわからない」「でもたぶんそれは良いものだ」という不安混じりのワクワク感がわいてきます。またそれ以外にも、モジくんがなぜかサクタさんのお父さんとお酒を飲む時、行方不明になったサクタさんを探す時などなど、様々なシーンで懐かしさのある胸の高鳴りを感じるでしょう。2.正体不明なエネルギー夏になると、走り出したくなるような正体不明のエネルギーを感じませんでしたか?このマンガのあちこちから、そんなエネルギーを感じると思います。それはもうものすごく説明しにくいのですが物語の随所に宿る作家性とか哲学性とかそういったもの。セリフの一行、コマの1すみに「ここに人生の大事なものが宿っているのでは?」と思わせるセンス。それらがとにかくすごいのです。といってもわかりづらいので1つ例をあげます。「お前が今苦しいならそれは後手に回ってるからだ。一回引いてまたやりなさい」これは作中のセリフからの引用ですが、とても的をいた言葉と思いませんか?しかしこの言葉は強調されることもなく、サラッと使われるのです。そこに正体不明な深みを感じる。エネルギーは深みに宿るのです。「仲間と旅の途中で絆が深まって恋に発展したい!」物語を愛する人なら身に覚えのある願いだと思います。ただひと夏の恋ではなく、あくまで冒険の中で。夏の間にいろんなことを経験し、その上でお互いのことを知って恋に落ちる。その願いを持っているならぜひこの作品を読んでください!2巻の後半で身悶えすること間違いなしです!

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子供はわかってあげないと同じ爽やかさをもった作品のような気がします。爽やかさって大事ですね