アイス・バケツ・チャレンジというのを聞いたことがあるでしょうか。
指名された人が24時間以内に氷水をかぶるか、ALS(Amyotrophic Lateral Sclerosis/筋萎縮性側索硬化症)という難病の治療研究に寄付するかのどちらかを選ぶというチャレンジです(多くの方々は氷水をかぶった上で募金もされていました)。2014年にSNS上で大流行し、スティーブン・スピルバーグさんやビル・ゲイツさんなど著名人が参加したことで運動が広がりました。
このチャレンジはALSという病気のことを多くの人に伝え、約200億円以上の寄付金を集めました。
『宇宙兄弟』作中でもALSという病気の治療法を見つける為に宇宙で頑張ってる人がいます。それが宇宙飛行士の伊東せりかさんです!
そのせりかさんの名前がついたALS治療研究の支援ファンド「せりか基金」が、2020年5月22日で4周年を迎えました!おめでとうございます!
【宇宙兄弟ALSプロジェクト『せりか基金』始動!】宇宙兄弟はALSを決して忘れません。「せりか基金」は、ALSの治療方法を見つけるための研究開発費をあつめる活動です。シェア・拡散も支援になります。よろしくお願いします。 #せりか基金 https://t.co/18N4sakzDp— 宇宙兄弟 公式 (@uchu_kyodai) May 22, 2017
6月21日の世界ALSデーを記念して、せりかさんが宇宙でALS治療薬開発に関わる大事な実験を成功させるまでの歩みを追いました。
2020年6月現在、『宇宙兄弟』がKindleで3巻無料で読めるので、まずは読んでみてください!
※以下、ネタバレが含まれます。ネタバレを読みたくない方は下の目次から「「せりか基金」受賞者の論文が英科学雑誌に掲載!」をタップして一気に移動してくださいね。
目次
- ALSってなあに?
- ALS患者と宇宙飛行士は同じ
- 結果の出ない日々と巻き起こった誹謗中傷
- 仲間たちの応援
- そしてついに…!
- 「せりか基金」受賞者の論文が英科学雑誌に掲載!
- クラフトビールを飲んで応援!
- せりかさんの仲間になれる!
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ALSってなあに?
ALSというのは、日本語で筋萎縮性側索硬化症と呼ばれる難病で、全身の運動神経が障害するために、筋肉が徐々に委縮していく進行性の病気です。
『宇宙兄弟』では、お医者さんだったせりかさんのお父さんがこの病気でなくなっています。
それ以来、せりかさんは「ALSの治療研究をする」ために宇宙飛行士を目指します。
『宇宙兄弟』の主人公・ムッタと共に厳しい試験をパスし、希望通りISSへの搭乗が決まりました!
具体的には無重力に近い環境で、実験によって「きれいなタンパク質の結晶」をつくるのが目標です。
このタンパク質をもとに治療薬をつくるんですね。
ALS患者と宇宙飛行士は同じ
同じ頃、ムッタの恩人のシャロン博士もALSを発症してしまいました。意識ははっきりしているのに、身体が徐々に動かなくなっていく中、シャロンは自分の生きる意味について考えます。
しかし、同じALS患者の幸田さんは「人工呼吸器を信頼し、最新技術と一体となって生きるのは、宇宙服を信頼して船外へ出る宇宙飛行士と同じ」と言います。
視力が悪くなったらメガネをかければいい、という言葉にシャロンは救われるのでした。
「人は誰かに生きる勇気を与えるために生きてる。誰かに勇気をもらいながら」
かつて、ムッタがシャロンから聞いた言葉です。
せりかさんはシャロンの皮フ細胞を研究材料としてもらい、宇宙へ向かいます!
行ってらっしゃい!
結果の出ない日々と巻き起こった誹謗中傷
念願のISSで実験が始まりましたが、思ったような結果が出ない日々がつづきました。せりかさんにプレッシャーがかかります。
追い打ちをかけるようにネット上で、せりかさんに対する誹謗中傷が巻き起こりました。せりかさんが製薬会社から個人的にお金を受け取ってたかのようなデマが過熱し、JAXAへの非難にまで広がってしまいます。
大臣から中止の要請を受けてJAXAも、せりかさんのALS研究を中止させる判断をせざるを得ないところまで追い込まれてしまいました。
そして、せりかさんに「実験中止」の決定が伝えられます。
せりかさんは実験を中止しないと今後、二度と宇宙飛行はできないとまで言われてしまいます。それだけでなく、同乗してる宇宙飛行士の北村絵名ちゃんの将来にまで話が及んでしまいました。
悔しさでいっぱいになり、追い込まれたせりかさんを救ったのは、ムッタでした。
月にいたムッタは、せりかさんにメッセージを送ります。
仲間たちの応援
ムッタが月から送ったビデオは、宇宙飛行士の選抜試験の間、仲間たちと協力しながらミッションをこなしていた日々のことを、せりかさんに思い出させてくれました。
「せりかさんのことを知らない人たちが好き勝手なことを言うけど、せりかさんの代わりは誰にもできない」
ムッタの月からのメッセージに、せりかさんは再び奮い立ちます!
さらに地球からは、幼い頃からせりかさんを知るコロッケ屋のおじさんが、本人も知らないところで彼女にエールを送り続けていました!
月と地球からISSに向けて応援が届いてるなんて、想像するだけで素敵!
宇宙に来るのは簡単なことではありません。ISSには実験ができる環境も整っています。ISSが今後、廃止される可能性だってあります。ここで実験をせずに帰ったとして、もう一度ALS研究のために宇宙に戻って来られるかも分かりません。
そしてついに…!
せりかさんと絵名ちゃんは、やるべき実験の8割を前倒しで行い、ALSの実験をする時間を捻出します。
懸命に実験を続けるせりかさんに、お父さんの姿が重なります。
そしてついに…!!
目標だったタンパク質の結晶化に成功!
お父さんが亡くなって以来、ずっと泣かなかったせりかさんは、嬉しさのあまり宇宙空間で大泣きします。
支えてくれたたくさんの仲間たち、これまで諦めずに研究をつづけていたお父さんや他の研究者さんたちの気持ちが、ここにつながったかのようです!
せりかさんの研究結果が多くの人の希望になるに違いありません。
宇宙兄弟はALSを決して、忘れません。
宇宙兄弟では治療方法がみつかっていない難病ALSの治療薬開発を目指す宇宙飛行士“せりか“が登場し、実験を成功させます。
せりか基金はALSが治るものになるよう、研究開発費の寄付を集める活動です。https://t.co/iyYvot7Dpb #せりか基金 pic.twitter.com/gIp5tG593e— 宇宙兄弟 公式 (@uchu_kyodai) June 11, 2020
「せりか基金」受賞者の論文が英科学雑誌に掲載!
「せりか基金」では年に一度、ALS治療薬開発を行う研究者に「せりか基金賞」として研究資金を提供しています。この「せりか基金」賞第一回の受賞者、浅川和秀先生の研究論文が英国科学雑誌「Nature Communications」に2020年2月21日に掲載されました!
ゼブラフィッシュというお魚を使った研究なんですが、ゼブラフィッシュモチーフのTシャツがチャリティグッズとして発売されていますよ。
【 #せりか基金 新チャリティグッズ販売開始!】
4年目を迎えたせりか基金。今年の新チャリティグッズ、“ゼブラフィッシュ モチーフ”のTシャツが完成しました!第一回せりか基金賞の受賞者、浅川先生が研究に使用している熱帯魚をデザインしたものです。https://t.co/WRCMzZ2Np8 pic.twitter.com/H3wXW8dk3X— 宇宙兄弟 公式 (@uchu_kyodai) June 4, 2020
マンガ発祥の基金を通じて、実際の研究が進んでいるなんて、アツイですね!
クラフトビールを飲んで応援!
2020年6月21日~7月5日まで「よなよなエールの投稿でALS支援団体を応援しよう」プロジェクトが開催!クラフトビールの「よなよなエール」を楽しんでる写真に「#よなよなエール」と「#せりか基金」、2つのハッシュタグをつけ、TwitterかInstagramに投稿するだけで参加完了!投稿数×10円がヤッホーブルーイングから「せりか基金」へ寄付されますよ。
楽しくビールを飲むだけで応援になっちゃうんです!
今日から「よなよなエール」と「せりか基金」のコラボ【よなよなエールの投稿でALS支援団体を応援しよう」実施中です】https://t.co/zZhe6pyUma
よなよな for ALS×せりか基金 コラボチャリティTシャツセットも販売開始です。https://t.co/zykqSuhzf0#せりか基金— 宇宙兄弟 公式 (@uchu_kyodai) June 21, 2020
「せりか基金通信」では、ALS研究や「せりか基金」にまつわる活動レポートを紹介しているので、ぜひのぞいてみてください!
せりかさんの仲間になれる!
「せりか基金」への支援はチャリティーグッズやTポイントでの支援のほか、毎月定額支援する方法などがあります。Tポイントが余ってる方、ぜひ、特設サイトをチェックしてみてください!
せりか基金、4年目!! / せりか基金4th year!今年も動きます! (『宇宙兄弟』公式サイト) #NewsPicks https://t.co/FKF3HHwGAB— 佐渡島 庸平(コルク代表) (@sadycork) May 22, 2020
オススメは少額でも「月額支援」を端数でやることです!
「せりか基金」の月額支援は、1円単位で自分の好きな金額を支援することができます。
月の支払いがメールで送られてくるとき、1000円とか3000円とか、ぴったりした金額だと意外となにに払ってたか忘れてしまうものです。たとえば、自分の名前が「みい子」さんなら「315円」を毎月支援するとします。
特別な金額を決めて支援しておくと、毎月「引き落としされました」のメールが来た時に「今月もせりか基金に支援できたな」って毎回思い出せ、それが自分ががんばる原動力になります。自分の為の数字を支援額にするって、ちょっといいと思いませんか?
寄付ってなんかすごく大金でやらないと悪いかな、100円くらい寄付したところで、なんて思って気後れしてしまうことってあるかもしれません。
でも、応援されるのって嬉しいんですよね。
小さくても多くの人から「応援してるよ!」っていう気持ちを伝えられたら、「せりか基金」に関わる人たちやALSの治療薬完成を待ち望む人たち、研究開発している人たちへの大きな支えになると思うのです。
もちろん、チャリティーグッズを身に着けるのもいいですよね!自分に合うものを試してみてください!
👩⚕️せりかさんの活躍をもっと見たい!🌏
挑戦する人のためのバイブルはこちらから。
今回ご紹介したせりかさんのエピソードは27巻ですよ!
OGP及び冒頭の画像は許諾を得て掲載されています。画像利用に際し快諾してただき誠にありがとうございます。
©小山宙哉/講談社 ©Chuya Koyama/Kodanshaa
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