御手洗家、炎上する

藤沢もやし / 著

『御手洗家、炎上する』ついに最終回!最後の最後まで目が離せないホームサスペンス 

講談社発行の女性マンガ誌Kissで2017年5月号より連載中の『御手洗家、炎上する』。藤沢もやし先生が描くホームサスペンスマンガが遂に2021年6月号で最終回を迎えました。

崩壊した家族を、そして失ったものを取り戻す!そんな家族に対する強い想いを持つ主人公が真相にたどり着くまでのドキドキハラハラが描かれています。

主人公の復讐を軸として進んでいく

主人公の村田杏子は偽名を使い、ある家で家政婦としてとして働き始めます。開業医として働く父、読者モデルとして華やかに生きる母、商社で働く長男、医学部に通う二男が住まう御手洗家。そんな絵にかいたように幸せな家には秘密があります。そして杏子とは深い深い繋がりがあるのです。

杏子は素性を隠し、御手洗家で起こった13年前の火事の真相を探っていきます。「私がすべて取り返す」。この気持ちを胸に、自分の大切なものを奪った犯人を捜すため、杏子の闘いが始まります。

誰が味方で誰が敵なのか!?ハラハラドキドキ必須

素性を隠して御手洗家に通う杏子は、綿密に情報収集をし緻密な作戦を立て真相を探っていきます。しかし、読者モデルとして成り上がっていく御手洗真希子もかなりの切れ者。

誰も信用しない真希子は家族にも盗聴器をしかけ、杏子たちの動きを封じます。杏子も友人のクレアや味方になってくれる人らの協力の下、ギリギリで真希子の目をかいくぐります。そんな二人の先手先手を取り合う頭脳戦が何度も繰り広げられます。

二転三転する展開に周りにいる人物たちも、誰が味方で誰が敵なのか…ハラハラドキドキしながら読めること間違いありません。

炎上がさすものとは

タイトルの『御手洗家、炎上する』。「炎上する」と聞くと今の時代SNSでの炎上を思い浮かべる人も多いかと思います。このマンガでは火事による「炎上」が中心にありつつ、SNSでの「炎上」も上手く使われています。

そして、1巻の表紙に描かれる杏子の姿も、復讐に燃える「炎上」なのではないかと思えてきます。いろんな意味で「炎上」が使われていることにも注目して読んでほしいです。

犯人は?真相は?そこから新たなスタート

最終回直前の2021年5月号では、真相が描かれています。13年前の火事の真相がわかること。それが杏子が一番望んでいたことです。

真実を知り、その重く閉ざされた真実の蓋を開けたことで、杏子たち家族も御手洗家の人たちも、そして犯人もようやく苦しい日々からほんの少し開放されました。

最終話ではそれぞれの家族が再生していく姿を見たい!そして恋の行方を見届けたい。それが一読者としての願望です。

ハラハラドキドキさせてくれるホームサスペンスもついに最終回を迎えました。その内容は、是非Kissを手に取ってお読みください。最後にわたしたち読者は、杏子たちの笑顔を見ることが出来るのでしょうか。

一気読みして最終回を一緒に見届けましょう!

御手洗家、炎上する (全7巻) Kindle版

本記事は、2021年度4月にアルのライターとして加入した新人の皆様の最初の記事をGWに一挙公開する「Golden Rookie Week企画」の一本として掲載されています。ニューカマー達の活躍を今後も見守ってあげて下さい!