『攻殻機動隊ARISE ~眠らない眼の男 Sleepless Eye~』は、のちに公安9課を率いる草薙素子とバトーの最初の出会いから9課設立までを描いた『攻殻機動隊』のプリクエル(前日譚)。
素子とバトーは時に味方として、時に敵として対立しながら、それぞれの任務を全うする。
バトー目線で描かれる素子
バトーはレンジャー部隊の一員として、クザン共和国外務大臣ニロイの護衛を命じられる。ニロイのもとに向かう途中で、バトーは仲間の惨殺現場に遭遇。さらに奥に進むと仲間の首を絞める素子の姿が!会話を交わす間もなく、ナイフを使った素子の連撃を交わすバトー。素子のナイフがバトーの首、バトーの銃が素子の頭に迫ったところで、静止の声がかかった。
「やめてくれ‼ 彼女は味方だ!!」
声の主はニロイ。レンジャーたちには「同志討ちを促す洗脳ウイルス」が仕込まれていた。
迫力の義体バトルはマンガでも凄い!
首が180度回転する義体、腕に仕込まれた重火器、少女型の自走地雷。戦闘シーンの迫力はアニメさながら。出会ったばかりのバトーと素子が絶妙のコンビプレーを見せ、敵の思考戦車を破壊するシーンは圧倒的!
反政府ゲリラの追撃をかわし、ニロイを平和維持軍のキャンプ地まで逃がしたバトーと素子。しかし、そこに待ち受けていたのは、味方だったはずの政府軍の爆撃だった…
ゼロ歳児の義体化、それが素子
「早死にするぞ」
「生まれる前から言われてきたことだ」
501部隊の「備品」として管理されていた素子は、一度も生身の体を持ったことがない。
かつて、大勢の民間人が化学兵器の犠牲になった事件があった。妊娠中の女性も夫と見られる男性も死亡。胎児の脳だけが生き残った…
超貴重!素子のメイド姿が見られる!
ボーマが新しい拡張現実ソフトを仕込んで遊んでいるらしい。このソフト、目の前の人に好きな衣装を着せることができるというもの。ボーマは素子をミニスカのメイド姿に変えてニヤニヤ。ボーマの目を盗めば、君もメイド素子が楽しめるぞ!
攻殻機動隊ARISE×Winglet スペシャルビジュアル。大山タクミ先生描き下ろしです。 #chokaigi #kokaku_a pic.twitter.com/ZviNezRS5H— 『攻殻機動隊 新劇場版』 (@kokaku_m) April 25, 2014
無骨なバトーが恋⁉
バトーがクザンで会ったカメラマンのオリビエ。過酷な戦場の実態を世界に伝えようとするオリビエは、バトーをクザンに誘う。
「あなたと一緒に行けたら嬉しい」
しかし、バトーはオリビエの誘いを断る。一人で空港に向かうオリビエの義足には、要人暗殺のための地雷が仕込まれていた…
クザン共和国暫定政権の樹立の裏に隠された真の黒幕とは
本人すら真偽がつかない記憶の改ざんや、張り巡らされた伏線によるストーリーの重厚さは『攻殻機動隊』ならでは。
「独立したいなら自分の部隊を持て」
荒巻が指定する部隊の最小構成人数は、指揮官1名と隊員6名。
素子のもとに、バトー、イシカワ、ボーマ、トグサ、バズ、サイトーの6人がついに揃う!
世界にサイバーパンク時代の幕開けを告げた金字塔たる作品、『攻殻機動隊』始動の瞬間を見逃すな!