昔、藝大の文化祭に行き、カオスすぎる作品の数々に驚いたことがあります。「芸術」というか、そもそも「美しい」ってなんなんだろうっていうことを考えさせられました。
『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』は、入学するのも難しい東京藝大に通う学生さんたちの生態を紹介するマンガです。
藝大にまつわる噂がスゴイ
上野動物園が近い東京藝大では、あらぬ噂がささやかれているようです。例えば、鹿をさらってる噂はいきなり丸焼きなところが儀式っぽい!
藝大側の柵にホモサピエンスの看板が掲示されたことも。藝大生がつくる看板ってクオリティが異常に高そうですよね。やることがバンクシーのようです。こういうのを楽しめる人たちが集まってるって素敵!
電車の中でヒト型の巨大な「なにか」を運んでいる時にもニコニコ笑顔。はたから見ると遺体を運んでるようにしか見えないですね、これ…。
芸術を生業にするってことを考える
バイオリンなどの楽器は偏った姿勢で弾き続けるので、楽器に合わせた体に成長するように幼い頃から習わせるのだそうです。まさに、体全部が音を奏でるために特化していくようです。なんか人と楽器が一つになってるみたいです!
藝大の音楽ホールも、最高の音楽を届けるために、楽曲に合わせてホールの天井が動くようになっています。こういった微細な音の違いが判る人は世界をどんな風に見てるんでしょうか。分かるようになれるなら分かりたいです。
建築というと建物の形を考えるのかなーと素人的に思ってしまうのですが「人間の体とモノをどう関係させるか」が建築の基本なんだそうです。椅子が建築の最小単位っていう考えはとても興味深いですよね!
芸術をやりたいと思う人たち
一握りの人しか生き残れない芸術の世界に生きる人たちの美意識だったり、日常生活だったりを知れるのが『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』の魅力。
つくりたい!という純粋な気持ちや情熱が感じられて、自分も頑張りたくなります。なにかをつくりたい人、つくるのが好きな人には特におすすめしたい作品です!
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