あらすじ
高校進学を機に両親の元を離れ、親戚の叔父さんの家に下宿することになった直達(なおたつ)。
彼は叔父さんが1人暮らしをしている家に住むと思っていましたが、連れてこられたのはシェアハウスで、しかも同居人は個性的な人ばかりでした。
そんな想像とはちょっと違う状況に戸惑いつつも、初めての一人暮らしは無事始まります。
しかし、その家に住む26歳OL・榊さんとの出会いをきっかけに、直達は今まで知らなかった家族の秘密を知ることに…。
『水は海に向かって流れる』は、そんな直達が様々な思いを抱えながらその秘密に向き合っていく姿を描いた物語です。
受賞歴
・このマンガがすごい!2020 オトコ編:第5位
・俺マン2019:第1位
掲載誌
講談社の「別冊少年マガジン」で2018年から連載中。
同社のマンガアプリ「マガジンポケット」でも連載。
作品の魅力
15歳男子高校生と26歳OLの行く末が気になる!
15歳男子高校生・直達は、わがままも言わず、自分よりも他人の気持ちを優先し、言われたことには素直に従う、まさに「いい子」です。
しかし、家族の秘密を知った彼は「いい子」のままでいいのかと考えるようになります。
そして、その秘密に深い関わりのある26歳OL・榊さんは、波風を立てぬよう大人として直達と関わっていましたが、巡り合わせと少しずつ変わっていく彼に徐々にそのペースを崩されることに…。
そんな2人の関係性がどうなっていくのか、目が離せません!
巧みな言葉で構成される物語
個性的なキャラクターたちが日常の中で繰り広げる軽快な会話劇がたまりません。
言葉の1つひとつにユーモアもあり、ふとしたときにそのセリフを思い出しては頭の中で反芻してしまうほどクセになります!
また、シリアスなシーンでは登場人物たちの複雑な心情が、美しい比喩表現や心地の良い間のあるセリフを通して描かれています。
作品のやわらかい雰囲気にマッチした言葉の数々にあなたも心を打たれるはず!
インタビュー記事
マンバ通信
作者情報
作者:田島列島(たじまれっとう)先生
2008年に短編作品『ごあいさつ』(モーニング)でデビュー。第24回MANGA OPEN 新人賞で「さだやす圭賞」を受賞。当時のペンネームは田谷野歩(たやのあゆみ)。
2014年に「モーニング」で掲載された『田島列島読み切り縦断ツアー』を機にペンネームを田島列島に変更。
同年に『子供はわかってあげない』(モーニング)で連載デビュー。「このマンガがすごい!2015 オトコ編 第3位」や「マンガ大賞2015 第2位」などを受賞。
2018年に『水は海に向かって流れる』(別冊少年マガジン)の連載を開始。「このマンガがすごい!2020 オトコ編 第5位」などを受賞。
2019年に『田島列島短編集 ごあいさつ』(モーニング)を出す。これまでに掲載された7つの短編作品が収録されている。