永遠の陽射しの屍

森田将文 / 著

既刊1巻

『永遠の陽射しの屍』ゾンビ感染した主人公が人間とゾンビの間で1人の少女を守りぬく物語

永遠の陽射しの屍』は「別冊少年チャンピオン」で連載されている、ゾンビに感染し次第に人間ではなくなっていく主人公の葛藤と生き様を描いた泣けるゾンビパニックマンガです。

ゾンビものといえば「ゾンビだらけの社会で主人公がいかにゾンビにならないように戦っていくか」という設定が一般的だと思いますが、このマンガはそういった作品とは一線を画す内容となっています。

ゾンビに感染してしまった主人公・三倉が自身のゾンビ化の不安に押しつぶされそうになりながら、行動を共にする人間の少女を守るために様々な葛藤や逆境に争っていく様には、きっと心を打たれる方も多いことでしょう。

今回の記事では、そんな新しいゾンビマンガ『永遠の陽射しの屍』の魅力や見どころをご紹介していきます。

主人公・三倉はゾンビ社会で他人より自分ルールを優先する男

ゾンビが確認されてから半年あまりの世界で、三倉は「病むな」「つるむな」「騒ぐな」「喰われるな」という4つの自分ルールを守って今日まで1人で生き残ってきました。

近くで人が襲われていても「つるむな」を守り、自分には関係ないといった様子で日々空き家から食料を盗む生活を繰り返す様子は、いささか主人公らしいとは言い難い印象でしたね。

しかし彼がその自分ルールを破った日に、彼の日常を一変させる出来事が彼を襲います。

ゾンビ感染した三倉はゆゆを守り切ることができるのか?

食料を探しに入った家でゾンビになった母親と一緒に暮らしているのに何故か喰われていない女の子・ゆゆと出会い、三倉はそこでその母親に引っ掻かれてゾンビに感染してしまいます。

それを受けて彼は半ば諦めの気持ちで母親ゾンビと戦うことを決意したのですが、そこでまだ理性が残っていた母親からゆゆを託されることになり、感染した彼はこれまでのルールを捨て「ゆゆを死なせるな」という新ルールを自身に課して行動を共にすることにしました。

最初は薄情な印象の彼でしたが、ルールを課してから身をていして彼女をゾンビから守る様子を見ていると、根は優しい男のようです。

人間としての意識があるゾンビの三倉を利用するものが現れる

どうやらゾンビの習性として「すでに感染しているものは襲わない」というものがあるらしく、そして三倉のように感染しても人間の意識を持ったままのゾンビは陽射しのゾンビと呼ばれているみたいです。

そんな人間の言葉が通じてゾンビ避けとして利用できる三倉を、他の人間がほっとくわけがないですよね。

実際に彼は第1巻で指定避難区域に向かう途中で出会った男3人組に、ゾンビを引きつける役を担わされたりもしていました。

ゾンビに感染しているということと、ゆゆという守るべき存在があることが彼の立場を弱くしているのですが、はたして彼にはこの先利用され続けた末にゾンビとなって殺される運命しか待っていないのでしょうか?

どうか彼の優しさが報われるような展開であってほしいものです。

互いに心の支えとなっている三倉とゆゆの姿に胸を打たれる

成り行きで行動を共にすることになった三倉とゆゆの2人ですが、この頼れるものがないゾンビはびこる世界では互いが互いの心の支えになっているようですね。

自分の体がゾンビに蝕まれているのを実感しつつ彼女の安全を第一に考える三倉の姿と、自分の母親が彼をゾンビにしてしまった責任を感じて彼を守ろうとするゆゆの姿には、何度も心を打たれてしまいました。

この世界に安全な場所があるのかということや、三倉はこのままゾンビになってしまうのかなど気がかりな点はいくつもありますが、どうか2人にとってのハッピーエンドになることを願わずにはいられない作品となっています。

終わる世界と生まれる希望

永遠の陽射しの屍 1 (少年チャンピオン・コミックス)
森田将文/著

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