獣の六番

永椎晃平 / 著

既刊2巻

『獣の六番』訳アリ主人公とヒロインがタッグを組んで闇を狩る王道ダークヒーロー物語

獣の六番』は「週刊少年マガジン」で連載されている、人の負の感情が獣の形を得て怪物と化した「耄霊」と戦う王道的なダークアクションマンガです。

作者は学園ラブコメ『星野、目をつぶって。』を手がけた永椎晃平先生で、「マガポケ」でも「作風をガラッと変えてきたな」と、先生の他ジャンルへの挑戦に対して期待を寄せるコメントがいくつも見られました。

メインキャラクターは不良生徒からもモンスターと恐れられる天番整と、彼のいる学校にカウンセラーとしてやってきた吾郷丹華の2人で、彼らはそれぞれが抱えたとある事情から共に耄霊と戦っていくことになります。

今回の記事では、そんな王道的でありながらメインの2人の関係性が新しい『獣の六番』の魅力や見どころをご紹介していきます。

主人公は右腕に耄霊の腕を宿す青年・天番整

耄霊とは、溢れ出した人の負の感情が獣の形を得て人を襲う霊のことを言います。

そして主人公である天番整の腕にはなぜかその耄霊の腕が生えており、彼は人知れず耄霊の気配を察知してはその場所に行き、その腕を駆使してヤツらを倒していました。

しかし、彼が耄霊と戦う理由は彼がどこかの組織の一員だからとかではなく、「自分が逃げた分だけ奴らに日常が壊されていくから」という、自己犠牲の精神だったのです。

初めは凶悪な印象で描かれる彼ですが、普通の青春を捨ててまで耄霊と戦う葛藤や、なんでもない日常に憧れる様子を見ていると、知らず知らずのうちに彼に感情移入をしてしまっている自分に気付くはずです。

カウンセラー・吾郷丹華は耄霊整伐隊「TR1M」の一員であるが…

学園カウンセラーである吾郷丹華の正体は、耄霊整伐隊「TR1M」の二等整伐師です。

しかし彼女は整伐師としては無能の烙印を押されており、整のいる地へは辞令で飛ばされて来ていました。

そんな時、学校に現れた耄霊を倒す過程で整の正体を知った丹華は、自分は整伐師として出世をするために、そして整には普通の青春を取り戻すために、「一般人でありながら数々の耄霊を倒して来た整が二等整伐師の自分(丹華)に戦い方を教える」という立場度外視の取引を持ちかけたのです。

そうして整はその取引を受け入れ、生徒(一般人)がカウンセラーの先生(整伐師)を鍛えるという不思議な関係が出来上がりました。

互いに自分の利益のためとは言え2人とも面倒見がいいので、もうすでに良いコンビ感が出ているんですよね。

2人がこれからどんな成長をし、何を成し遂げていくのか楽しみです。

耄霊を巡って2人+TR1Mの三つ巴の関係性へと発展していく

師弟関係を築いた整と丹華ですが、どうやら本来耄霊の腕を持つ整は丹華が所属するTR1M的には整伐対象みたいですね。

それ故に整は丹華以外の整伐師から狙われることもあり、第1巻の時点で既に強力な整伐師に刃を向けられるシーンも描かれていました。

今後のストーリーの大筋は予想も付きませんが、整と丹華2人での耄霊整伐以外にも、いかにTR1Mの手を退けていくかということもストーリーのメインとなっていきそうです。

王道かつ意外性&ギャグ&謎要素アリ!少年マンガ好きには強くオススメできる作品

読み始めた時は正直「よくある設定のバトルマンガかな?」と思ってしまったのですが、ページを進めていくにつれて虚を突かれるような展開も多く次第に引き込まれていきました。

個人的にはヒロインポジションの丹華の方が主人公っぽいセリフを多く発しているところがツボですね。

戦いでの師弟関係と日常での生徒と先生というそれぞれの立場が違和感なく噛み合っているのは、さすが永椎先生の人物描写のなせる技だと思いました。

力を持って葛藤する主人公、戦う男勝りなヒロインが好きな方は特にハマると思うので、気になった方はぜひ一度読んでみてください。

王道のコンチェルト

獣の六番 (全2巻) Kindle版

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