『紛争でしたら八田まで』は2019年11月にモーニングで連載がスタートし、2020年3月に単行本が発売されたばかりの、田素弘(でんもとひろ)先生のデビュー作品です。
現代に実在する紛争の解決という、難しいテーマを扱う本作。ですがそんなテーマだからこそ、主人公の八田百合が問題解決をしていく姿に希望を感じることができます。
マンガを読みながら社会情勢の理解を深めたい人に、おすすめしたい作品です。
溢れる八田の人間味!
主人公・八田百合は世界の紛争の解決を仕事にする地政学コンサルタント。彼女が請け負うのは、ミャンマーの民族問題や、タンザニアの魔女狩り騒乱などの難しい問題ばかり。
こんな風に書くと、堅苦しいストーリーのように感じますが、全然そんなことはありません。八田は、紛争地に行く前には事前に現地の言葉や文化を学ぶ努力家であること。時にはスラングを使ってしまうような一面があること。銃の扱いが実は得意ではないこと。このような八田の人間味が物語を明るく楽しくしています。
👇いつも自信満々な八田百合!
途中原稿お借りしたのでチラ見せします‼︎百合が決めてますね‼︎😊 pic.twitter.com/6WvJIAcGyW— 紛争でしたら八田まで/作者公認応援アカウント‼︎ (@funsouyuri) May 28, 2020
そんな彼女が問題解決の際に使っている武器を2つ紹介したいと思います。
問題を解決するための「チセイ」
1つ目の武器は問題を解決するためのチセイです。彼女のいうチセイには「地政」学の知識と、問題の背景を知る「知性」の2種類があります。八田はこう言います。
「私の仕事の解決に世界のすべてが関わるの だから私は歴史 宗教 政治 経済 軍事 エトセトラ エトセトラ チセイをビッチリ詰め込む必要がある」
例えば民族問題であれば、それぞれの民族の成り立ちや政治的背景を適切に理解した上で、解決策を導きます。八田のチセイとロジックに心奪われること間違いなしです。
交渉のための武力
八田のもう1つの武器は武力です。...え?武力?と思うかもしれませんが、
「交渉と武力はワンセット 国際常識よ?」
というのが彼女の理解です。
特に彼女が得意なのがプロレス技。銃を突きつけてきたレイシスト(差別的な言動を行う人)には、「シャイニングトライアングル」というプロレス技で応戦し、銃を奪います。そしてその銃を相手に突きつけながら判断を迫る。このハードな交渉のあり方が八田にとっての常識です。
世界の難しい問題の多くが、話し合いだけでは解決できなかった経緯があるはずなので、そこに武力が存在するのは当然なのかもしれません。きれいごとだけでは解決できない問題が、世界にはあるということを教えてくれるのも『紛争でしたら八田まで』の魅力の1つです!
単行本第2巻も発売されたばかり
第2巻の発売は2020年6月23日!しかも、第1巻の重版も決定したとのこと!おめでとうございます!
第1巻の重版が決まりました。
この大変な状況下、応援していただいた方々、購入していただいた方々、
本当に本当にありがとうございます。
2巻は6月23日に発売開始です!
引き続きよろしくお願い致します!
↓は2巻のラフです。 pic.twitter.com/7GzTZwGZ7v— 第1巻絶賛発売中! 「紛争でしたら八田まで」公式アカウント (@funsodeshitara) May 22, 2020
まだ読んだことがないという人は、モーニングの公式サイトにて第1話が無料で試し読みできます。『紛争でしたら八田まで』を読んで、私僕たちも「チセイ」を磨いていきましょう!
いつかは優しい世界に
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