『線は、僕を描く』は、第59回メフィスト賞を受賞した砥上裕將(とがみひろまさ)先生の小説が原作のマンガです。漫画は堀内厚徳(ほりうち あつのり)先生が担当しています。
週間少年マガジンで連載されており、2020年2月12日に完結しました。
水墨画がテーマの青春物語が描かれており、小説では見ることができなかった登場人物たちの水墨画も登場しています。そのため、すでに原作を読んだ方も楽しめるのではないかと思います!
心に傷を負う青年と水墨画の出会い
辛い過去を抱える大学生の青年・青山霜介(あおやま そうすけ)。彼は心に傷を負っていますが、そのことから目を背けながら生きてきました。
そんなあるとき、霜介はバイト先で水墨画の巨匠・篠田湖山(しのだ こざん)先生と出会います。
話をしている内に気に入られた霜介は、湖山先生の下で水墨画を描くことに。
初めは戸惑うことばかりでしたが、水墨画を描く内にその魅力の虜になります。
『線は、僕を描く』は、そんな彼が水墨画を通して様々な人と出会い、やがて自分の心の傷と向き合っていく姿を描いた物語です。
白と黒の世界に命を描く
『線は、僕を描く』には水墨画の作品が登場します。
原作者であり、水墨画家でもある砥上裕將先生が水墨画の監修をしており、白と黒でできた世界が分かりやすく、魅力的に描かれています。
また、登場人物たちが水墨画を描くシーンでは、彼らの想いやあり方が鮮やかに映し出されており、その姿自体が芸術のよう。
完成した画だけではなく、それを作り出す過程も含めて1つの作品として楽しめるところは『線は、僕を描く』の魅力です。
そんな水墨画の世界をぜひ味わってみてください!
線の芸術は心を映し出す
水墨画とは線の芸術。
そして、線は描く人の心の内をありありと映し出します。
霜介は心に傷を負っていますが、そのことから目をそらし続けてきました。
「もう 悲しくなんかないんだ」
そう言って平気なように振る舞う彼の姿は痛々しく、見ていて心が痛くなります。
しかし、水墨画を描く内に、彼の線に現れた悲しみに周囲の人たちが気付くように…。
そして、霜介自身も心の傷と向き合わなければならないと思うようになります。
そのとき彼は何を考え、一体どんな水墨画を描くのか… ぜひご覧ください。
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