2019年フランスで先行公開され大ヒットした『虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT-』の日本版が発売され話題を呼んでいます。
マンガ描写の新地平を拓く、と称賛されるほどの高密度で描かれた本格ディストピアアクションです。本作のありあまる魅力について紹介していきます。
舞台は核大戦の後、人の踏み入らぬ魔境となった国「旧日本」
主人公は無実の罪で死刑囚となった男レオーネ。彼を含むフランスからの罪人チームは、ある極秘任務のために「旧日本」に送り込まれます。そこは核大戦の後、高放射線量下で異形の生物たちが跋扈し、長きにわたり人の住まぬ魔境となった地でした。
罪の減刑を成功報酬として約束され、レオーネに課された任務は、核大戦の引き金になった秘密兵器について記された文書「TORATSUGUMI」を回収すること。
しかし「旧日本」に到着する間際、一行の乗った飛行機は原因もわからぬまま墜落します。生き残ったレオーネは、人にしては小さい「服を着た何か」の群れに襲われます。そこを救ってくれたのが、鳥の足を持った少女つぐみと、見上げるほど大きな獅子でした。
\ヤンマガ 26号発売中!/.
第1巻いよいよ発売!
巻頭カラー:『虎鶫〈とらつぐみ〉 -TSUGUMI PROJECT-』(ippatu)
荒廃した日本で極秘任務に臨む
無実の死刑囚・レオーネを救った
謎の少女・つぐみ。そんな彼女に危機が‥‥!
単行本第1巻は6月4日(金)発売です!https://t.co/gITv23S3Dk pic.twitter.com/SY4msImcY4— ヤングマガジン編集部 (@magazine_young) May 23, 2021
その後、つぐみはどこかへ立ち去ってしまいますが、満足な食糧も水もなく、生きていくだけでも困難な状況は変わりません。レオーネは、罪をはらし妻と子に会うためにひとり任務を続けていきます。
圧倒的な書きこみ量で描かれた情景
『虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT-』の見どころのひとつは、その圧倒的な密度で描かれる絵です。廃墟となった都市に、崩れおちた高層ビルがいくつもつらなる描写などは、圧巻としか言いようがありません。
今週ヤンマガ掲載のつぐみちゃんが昔住んでた部屋のメイキング。人類は滅亡する。 pic.twitter.com/5O74teQ1AK— ippatu@ヤンマガ虎鶫(トラツグミ)1巻発売 (@ippatu358) May 17, 2021
高い画力を持ち、ストリートファイターⅡ、Ⅲなどのキャラクターデザインを手がけたあきまん先生が帯を書いていることからも、この絵に対する高い評価がうかがえます。
虎鶫(とらつぐみ)1巻本日発売!核戦争で崩壊し魔境と化した日本をつぐみちゃんとおじさんふたりが冒険する物語である。帯は格闘ゲームパイオニアのあきまんさん人がノリノリで担当してくれたよ。ありがたきしあわせ!特典ペーパー付いてくる本屋もあるから問い合わせてみてくんろ!人類は滅亡する。 pic.twitter.com/a7uwawXsc6— ippatu@ヤンマガ虎鶫(トラツグミ)1巻発売 (@ippatu358) June 4, 2021
単行本第3巻の発売予定は2021年10月6日
2021年6月4日に第1巻が、第2巻が2021年8月2日に発売され、いよいよ最新第3巻の発売が2021年10月6日に予定されています。主人公の行く末とともに、この絵の力をぜひ目に焼きつけてください!
👉『虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT-』1話を読む