進撃の巨人

諫山創 / 著

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進撃の巨人
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「エサ」となる街

セリフ: 現在 公開可能な情報 1.街が壁から突出している理由 この世界において 壁の構造は最重要事項である。 左のわかりやすい図のように 単純に壁の中に 街を作ってしまうと 万が一壁を巨人に突破された際に 対応の術が無い。 つまり広大な範囲の、どこを突破されるかわからないからである。 当然、壁の全周を あらかじめ監視・警備するだけの兵力は、人類には無い。 そこで、解決策として採用されたのが、 下のわかりやすい図である。 つまり「的を絞ること」が目的である。 この策により、壁を警備するコストは抑えられ、 兵力も集約できる。 だが、巨人を集める「エサ」となる人間が 壁の中に入っていなければ、 当然効果は無い。 兵士が駐屯することによる街への経済効果は 約束されるが「経済的利点」と「巨人に食われる恐怖」を 天秤にかけ、この街に住もうと思う者は 決して多くないだろう。 そこで王政府は、 この先端の街に住む者を 「最も勇敢な騎士」として祭り上げ、 大衆を扇動した。 人類の領域と 壁外の巨人の領域を結ぶ扉は 強度が劣るため、保守派により埋められる計画があった。 しかし「癖外への扉を放棄することは 人類の復権への意志を放棄することである」 と主張する革新派によって 計画が阻まれてきた経緯がある。 この壁の建造時期や建造方法は、物語が進むにつれて 明らかになるだろう。