麻酔科医ハナ

松本克平(著),なかお白亜(画)

『麻酔科医ハナ』一度のミスが患者の生死を左右する 極限の医療ドラマ

2年目の麻酔科医・華岡ハナ子の奮闘を描く医療ドラマ『麻酔科医ハナ』。麻酔科医の過酷な労働状況やプレッシャー、薬物使用などの社会問題を、ハナという一生懸命な主人公を通じて分かりやすく伝えてくれる話題作です。

麻酔科医ハナ
松本克平(著),なかお白亜(画)

麻酔科医ハナ : 1 (アクションコミックス)
松本克平/著,なかお白亜/著

麻酔科医のおかげで手術の安全性が上がった!

本当にいい麻酔科医ってのは危険を危険にする前に何ごともなかったのように消し去る地味な奴だよ。(2巻109ページ)

外科医が手術と並行してやってた時代には事故も少なくありませんでしたが、麻酔の専門医が手術に入ることで手術の安全性が増しました。しかし、麻酔というのはその行為自体が、本来は非常に危険を伴うことなのです。

ヒトが痛みを感じないほど体の機能を押さえるということは、体を死に近づけるということなんですね。手術前に点滴のラインを確保したり、いろんなモニターをつけて全身状態を監視するのは、異変があった時にすぐに対処して死の淵から体を引き上げるためです。

ミスが起きた時に考えるべきは何か

どんなに完璧に麻酔しても、それが当たり前と評価され…失敗は一度として許されない…(1巻187ページ)

人はみんなミスを犯すものですが、麻酔科医のミスはそれがヒトの死に直結します。死なせたくてやっているわけではないのに、死んでしまった時に自分を責めるお医者さんもいると思うのです。でもその時に考えないといけないのは、どうしたら防げたのかっていうことですよね。

『麻酔科医ハナ』にも、患者を亡くして仕事に完全復帰できなくなった麻酔科医が出てきます。優秀だった小早川先生はその時の影響から、担当する患者数が2年目のハナより少なくなっています。

麻酔科医が不足し、労働条件が過酷になればさらにミスが起こりやすい現場になるはず。事故が起こっても麻酔科医が疲弊しないように、起こってしまったミスを責めるのではなく、どこを改善すべきかを真っ先に考えられる社会であったらいいなと思います。

手術の後に一言お礼を

麻酔科医ってなかなか日常で出会うことってないですよね。手術でお世話になることがあっても、話すのは臨床医の先生たちなので、患者として麻酔科医に直接関わることがありません。

みじんこは幼い頃に長期入院していたことと手術を受けたことがあるので、人生の最初のころからお医者さんや看護師たちにとてもお世話になっていました。小さい頃から医療のお世話になっていたので、医療というものがとても好きです。

命を抱えるという重責を担う医療という仕事。たくさんお金を稼げたとしてもそれだけでこのプレッシャーを抱え続けられるものでしょうか。

辛い時、お医者さんたちの支えの一つになるのは、患者さんからの「ありがとう」だと思うんですよね。麻酔科医の先生と直接話すことはなかなかありませんが、みじんこが次に手術を受けることがあれば、麻酔科医の先生や看護師さんたち、医療に関わる人たちみんなにお礼を伝えたいなと思います!

医療の未来はみんなのもの

医療って人がみんなお世話になるものだから、そこに関わる人たちの労働環境は、自分たちの健康にも直結します。医療の問題点を知り、医療の未来を一緒に考える人が増えてほしい!

多くの人に読んで欲しい一冊です!

麻酔科医ハナ : 6 (アクションコミックス)
松本克平/著,なかお白亜/著

---🏆🏆🏆---

2019年に読んだマンガで最高だった3冊を選んでSNSでシェアしよう!
ログイン不要ですぐできる!ハッシュタグは
#2019年私のマンガBEST3