『Change! 和歌のお嬢様、ラップはじめました。』は、『シャカリキ! 』や『capeta』、『昴』などを手掛けた曽田正人先生の作品です。
和歌の名家のお嬢様が、即興ラップでスキルを競い合うMCバトルに挑む姿が描かれています。
一見MCバトルに向かなそうな彼女が思わぬ才能を発揮し、猛者たちに肉薄する展開が熱いんです!
初めてのクラブ、訪れるピンチ!
教科書に載るような和歌の名家のお嬢様・去年栞(こぞの しおり)。
おっとりしていてまじめな性格の彼女ですが、ひょんなことから校則で禁止されている渋谷のクラブに足を踏み入れることに。
そこで即興ラップによりスキルを競い合うMCバトルと出会った栞は、一目でその虜になり自分もやってみたいと思うようなります。
しかし、その機会は思ったよりも早くやってきました。なんと、そのクラブでこっそりバイトをしていた同級生の倉田 造酒(くらた みき)の策略により、飛び入りでMCバトルに参加させられてしまったのです…。
もちろんラップなどやったことがない栞。はたして、彼女の運命やいかに!
日本語を極めしラッパーたちの「言葉の戦い」
即興ラップにのせて相手にディス(否定、侮辱)をかまし、そのスキルを競い合うMCバトル。
そこには遠慮も容赦も一切なく、相手の弱点や矛盾をつく必殺の決めゼリフが超高速で応酬されます。
その内容は過激と感じることもありますが、日本語の研究と即興の鍛練を積み重ねたラッパーたちの言葉には、相手をけなすだけでなく、聞いた者を思わず唸らせるパワーと美しさがあるんです!
また、MCバトルでラッパーが表現するのは、今まで生きてきて培った知識や技術、信念や怒りといったその人自身の生き様。
まさに己のすべてで戦う彼らの姿は、見ていて思わず熱くなります。
そして、ラッパーたちの本気のディスり合いを受け入れ、熱狂する観衆がいる、そんな世界が作り上げられているところもまたいいんです。
和歌のお嬢様、ラップはじめました
渋谷のクラブでの一件以来、ミキと共にMCバトルにのめり込んでいく栞。人を傷つけるのも傷つけられるのも苦手で、初めは目に涙を浮かべながら戦っていた彼女ですが、「言い返したい」という想いを胸に様々なラッパーたちとのバトルに挑みます。
そんな彼女が徐々に頭角を表し、猛者たちと激闘を繰り広げる展開が熱いです!
また、栞は日本では1000年前から「歌垣」や「歌合」といったMCバトルに似たことが行われていたと言っています。
男女が即興で考えた求愛の歌を歌う「歌垣」、2組に分かれた歌人たちが歌の優劣を競い合う「歌合」。確かにどちらもMCバトルに近いところがあっておもしろいですね!
そう考えると、歌人は1000年前にいたラッパーで、その血を引く栞はラッパーのサラブレッドと言えるのかもしれません。
そんな歌人ラッパー・栞がこれからどのように成長していくのか、ぜひご覧ください!
全6巻完結済み 言の葉の戦士たちの激闘から目が離せない!
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