YASHA-夜叉-

吉田秋生/著

既刊12巻

沖縄の離島で母と2人、幸せに暮らしていた少年・有末静(ありすえセイ)。だがある日謎の男たちに母を殺され、拉致された静。静の隠された秘密とは――!?待望の第1巻!!
新刊情報
最新刊 12巻
2002年08月23日

このマンガの好きなところ

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【少女と少年の交差点】 少女マンガと少年マンガの要素がミックスされて、それでいて完成度がべらぼうに高い作品。 ・主人公は異常に高い知能を持つ細菌学者の青年 ・6年振りに帰ってきた日本で瓜二つの容姿をした男と出会う ・それは6年前に殺された母親と、自分自身の出生の謎につながる出会いだった あらすじはこんな感じだ。 この作品がなぜ少女マンガと少年マンガの要素を組み合わせていると言えるのか? それを説明するために、まずそれぞれの要素だと思うものを紹介したい。 少年マンガ的要素 ・バトル、戦闘が熱い ・スケールが大きい ・テンポがいい 少女マンガ的要素 ・心のありようへの解像度が高い ・キャラの行動や選択を通して心情的変化が描かれる これらがそれぞれのマンガの要素、言い方を変えると魅力だと思う。 この「夜叉」という作品はそれぞれの要素がとても高いレベルで実現されているのだ。 まずは少年マンガ的要素。 バトルや戦闘について、わかりやすいケンカ的なものはないものの、銃撃戦や潜入ミッションのアクション映画的バトルは十分に熱い。 またスケールについても最終的に日本全体を巻き込んだテロに発展する(もちろん唐突な話じゃない)ので物語が広がっていく快感が楽しめる。 そしてテンポの良さも格別だ。 では少女マンガ的要素はどうか? 心のありようだが、むしろここは作者の土俵、本領発揮のテリトリーなんじゃないかと思う。主人公はもちろんその仲間との関係性、また最大の敵キャラの心理的背景やその相棒との関係性についてこれでもかと深く深くまで踏み込んで描かれる。 さらに行動や選択を通した心情表現だが、これもすごいと言うしかない。1つ1つの行動や選択について「これはどんな意味なのか?」を読んでいるうちに自然と考えてしまう。それくらいキャラクターの造形が深く彫り込まれ、それがストーリーに反映されているのだ。 最後に、少女もマンガも少年マンガも避けて通ることができない問題、そしてこのマンガの1番の魅力だと思っているポイントを紹介したい。 ラストがこれ以上ないほど綺麗に終わったのだ。 2つの要素を交差させた状態で。 ネタバレをせずに表現するのが難しいのでうまく伝わらないかもしれないが書いてみる。 ラストはとある巨大施設を舞台とした、大規模な戦闘となる。そこで最終的に決着がつくのだが、「決着のつけかた」が本当に素晴らしい。 最大の敵と主人公の決戦。 主人公の人生、敵の人生、お互いに抱えた想い、背負った宿命、受け取り損なった光と影。 そういったもの全てをぶつけた結果、敵キャラが抱えていた全ての想いが、ある1つの行動に帰結する。 その瞬間読者は思う「ああそうだよな。それしかないよな」 その時の気持ちよさといったら、何年も探していたパズルピースがようやくハマったような、ずっと掘っていたトンネルがようやく貫通したような、そんな感じだ そして物語は終わる。 熱いバトルの末に、心理的変化を行動で表した末に、物語は終わる。 面白かった。ありがとう。余韻が強くてしばらくほかのマンガ読めないよ。

2019年08月28日

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