本日発売『まんがタイムきららフォワード』11月号最速レビュー！TVアニメ2ndシーズンが見逃せない展開の『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』など6作品を紹介！

2021年9月24日は「まんがタイムきららフォワード」11月号の発売日！

表紙は『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』より、緑髪の少女が描かれています。彼女は10月号のラストシーンで出てきた少女でしたね。いきなり謎の少女を表紙にするそのチャレンジングな精神には脱帽です…！

今月はゲスト作品が3本、センターカラー（巻頭カラー含む）が1本ありました。この記事では、「まんがタイムきららフォワード」の11月号に掲載されている作品から、連載作品3本、ゲスト作品3本の、合計6作品をご紹介いたします！

『さよなら幽霊ちゃん』

みき、とうこ、めぐと幽霊のゆうちゃんが学園の秘密に迫る放課後が描かれる物語。『さよなら幽霊ちゃん』は、sugar.先生により描かれている作品です。

11月号では、新聞の制作を無事に終えた4人のもとに寄せられた、新たな依頼の様子が描かれています。

依頼主は演劇部のスター・神矢灯でした。突き抜けた演技力で2年生にしてスターに上り詰めた彼女は、ファンクラブができるほどの人気者です。みきが掴んでいるだけでも数えきれないゴシップを抱える灯が持ち込んできた依頼の内容はただ1つ。「不登校の後輩を 君たちに助けてほしい」とのことでした。

お、重〜…！

人気者から出てくる悩みはどれだけ贅沢なものなのだろうか…なんて思わせておきながら、灯は非常にシリアスな依頼を放り込んできました。猫の捜索依頼といい、本作はシリアスな展開への急カーブが非常に上手くてあっという間に物語に引き込まれてしまいます。

今回も霊が関わっているということですが、物語は部室から遠く離れた不登校の後輩宅。果たしてゆうちゃんは力を発揮できるのでしょうか…？

同時に動き出すめぐの物語からも目が離せない11月号でした！

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』

自分たちの「願い」のために戦う魔法少女たちの物語。『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』は、原作：MagicaQuartet、作画：富士フジノ先生で描かれている作品です。

11月号では、突如いろはたちの前に現れた「謎の少女」との出会いが描かれています。

いろはたちの前に現れたのはアリナ・グレイ。マギウスの翼を束ねる大元の組織・マギウスの1人です。結界から出てきた彼女は自分の計画を邪魔されて怒り心頭の様子。いろはたちを逃すまいと襲いかかってきます。そこでタイミングよく駆けつけたまどかとほむらもいろはたちに加勢し、大規模な戦闘が幕を開けるのでした。

アリナはマギウスの1人。いろはたちに対立する組織の重要メンバーです。ときに冷酷であり、ときに自分の快楽のために恍惚な表情を浮かべているアリナからは、紙面を通じて危険な香りがしました。どうやらアリナはマミさんの行方も知っているようで…。この戦闘は物語の大きな分岐点になる予感です！

晴れていろはたちと共に戦う決意をしたさなの活躍にも注目が集まる11月号でした！

『スローループ』

父との絆だったフライフィッシングが、新しい家族・小春との新しい絆をも結ぶ心温まる物語。『スローループ』は、うちのまいこ先生により描かれています。

11月号では、海でのフライフィッシングにやってきたひより、小春、二葉の3人が描かれています。

スローループ

（※コミックス第1巻のコマを使用しています）

防寒具を着込んでも寒さを感じてしまうような冬の海に、ひより、小春、二葉の3人はやってきました。フライフィッシングの経験が浅い二葉と小春のために、丁寧に海釣りの極意を解説するひより。真剣に話を聞いていた2人はそれぞれ教わったことを実践すべく、海に釣り糸をたらし始めるのでした。

前回の約束がさっそく実現しましたね！

今回は海釣りの新しい知識をひよりから教えてもらえる回です。筆者は本作を読んでフライフィッシングに少し詳しくなったつもりでしたが、同時に今回のお話で、釣りはまだまだ奥が深いな…と学ばせていただきました。あまりの学びの多さに二葉と一緒に「ふんふん」とうなずくばかりです。

あ…「沼ってやつだね」とはそういう意味でしたか！

釣りが上手なお父さんと一緒に海に来た母と子、のようにも見える構図に心温まる11月号でした！

『しあわせ色ごはん』（ゲスト）

『しあわせ色ごはん』は、一ノ瀬けい先生により描かれているゲスト作品です。

家庭科室を借りて料理に挑戦する柚希は、何度目かわからないほどに失敗を重ねていました。あまりの失敗続きに「このままじゃせっかくおじいちゃんが送ってくれた食材が全部だめになっちゃう…」と頭を悩ませている柚希。そんなとき、偶然家庭科室を訪れた「家庭料理部」の咲花と出会うのでした。

大切な家族が送ってくれた食材をおいしくいただくため、咲花に助けてもらいながら料理に挑戦する柚希の様子が描かれています。

この作品、読んでると心がぽかぽかするんですよね…！

まず制服のデザイン。もこもこしていて可愛らしく、どことなく割烹着にも似ているような暖かさがあります。次にトーンの数々。全体的にボケ足が強く、柔らかな印象を与えてくれます。そしてなによりも不器用ながらに料理に挑戦する柚希の姿勢に心温まる…！

その影には少し胸をチクチクさせるような過去があるわけですが…それでも心温まる優しい読後感がありました。ぜひとも最後までお見逃しなく！

『どしたん？話聞コカσ^_^;』（ゲスト）

『どしたん？話聞コカσ^_^;』は、橘まなり先生により描かれているゲスト作品です。

上京して3ヶ月のくるむは、友達のいない心細い日々を送っていました。そんな彼女の支えになっていたのはSNSで知り合ったたけおさん。悩みやどうでもいい相談に毎日付き合ってくれた心優しい人物です。

やがて、近くに住んでいると気づいた2人は「オフ会」をすることに。突然のイベントに浮かれるくるむ。しかし彼女には気になることが１つありました。

それはたけおさんの文章から溢れ出る「おじさんっぽさ」が拭えないこと！

タイトルのインパクトが強い…！

0時に配信された本誌の目次を見て、その異質さに目が奪われてしまいました（もちろん褒め言葉）。しかしそれは本作の序章に過ぎません。

ページをめくると次に飛び込んでくるのは「おじさん構文」。こういう人本当にいるよな…と思わせるような完成度の高さに脱帽しました。きらら作品の中でここまでしっかりしたおじさん構文を目にする日が来るとは思っていなかったので、出所がよくわからない感動に包まれています…。

果たしておじさん構文を使うたけおさんはどのような人物なのか。前回のゲスト作品「ゾンギャル」の時も、そんなばかな…！と言いたくなるようなキャラクター作りが魅力的だった、橘まなり先生の読み切り第2弾。

衝撃の展開をぜひともその目でお確かめください！

『リアルの知人にSNSを知られたくない陰キャvsクラス全員と友達になりたい陽キャ』（ゲスト）

『リアルの知人にSNSを知られたくない陰キャvsクラス全員と友達になりたい陽キャ』は、狛木しな先生により描かれているゲスト作品です。

席替えの日に誰よりも早く登校し、1番日の当たらない席を選んだ伊藤沙耶は、人との関わりを避けている陰キャ。今日もスマホ片手にSNSに忙しい日々を送っています。

そんな彼女の「話しかけるなオーラ」を無視して声をかけてきたのは一ノ瀬真由。誰にでも分け隔て無く話しかけられる陽キャです。放っておいてほしい気持ちでいっぱいな沙耶に向かって、真由は自信満々にこう告げました。

「真由 クラス全員とお友達になりたいタイプの女なのです☆」

めんどくさそうな陽キャだーーー！

と声に出してしまいそうなほど、真由は一瞬でめんどくさそうな陽キャラだと判断できる見事な描かれ方でした。今回のゲスト陣、キャラクター濃いなぁ…（褒め言葉）。

陰キャと陽キャ、両者は基本的には相容れない存在ですよね。だって性質が違うんですもの…。でも真由はそんなことお構いなしにグイグイきて、気づいたら沙耶はちょっと気を許してしまう。そんな2人の関係性は、読む人の世界をちょっとだけ広げてくれるようでした。

陰キャと陽キャ、相容れないはずの存在が引き起こす人間関係の本質的な描写に注目です！

次回12月号は2021年10月22日に発売！

次回12月号は2021年10月22日に発売します。表紙を飾るのは、スパイシーなあの作品から。新連載『え？結婚って3次元でもできるんですか？』もスタートする12月号をお見逃しなく！

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OGP及び記事内画像はTwitter「まんがタイムきらら編集部公式アカウント」のツイートより
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