イラストレーターとしても活躍されている紅木春(あかぎしゅん)先生の『七瀬くんの天職』が、2021年6月22日の「少年ジャンプ+」に掲載されました。
本作は、本番に極度に弱い青年である七瀬くんが、あの世で自分なりの天職を見つけるファンタジー作品です。
七瀬は極度のあがり症で本番では失敗ばかり。七瀬のように本場に弱い方はぜひこの作品を読んでほしいです!この記事の筆者である私も極度に本番に弱い人間なのですが、本作に深く共感し、そして勇気をもらえました。
この記事では、そんな『七瀬くんの天職』の魅力を、そして作者である紅木春先生の過去作をご紹介していきます!
※本レビューには『七瀬くんの天職』のネタバレを含みます
目次
- 七瀬くんは極度の緊張症で、本番にめっぽう弱い
- 七瀬があの世で「三途の川の水先案内人」をすることに
- 本番に弱い人が勇気をもらえる2つの言葉
- 心を奪われるカラーページ
- 前作『片腕のエイミー』もオススメ!
- 紅木春先生はイラストレーターとしても活躍!
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七瀬くんは極度の緊張症で、本番にめっぽう弱い
七瀬くんの天職 pic.twitter.com/q5xmVSlzAP— 紅木春 (@Camellia_0x0) June 21, 2021
冒頭でもご紹介しましたが、主人公の七瀬は、極度のあがり症。本番となると、緊張が押し寄せてきて失敗ばかり。
どうして俺は、みんなみたいに出来ないんだろう…
他人からの評価が怖くなって、本番中に焦ってしまいます。自意識過剰と言われても、じゃあどうすればいいのか分からない…。
自分は…この先もずっとこうなのかなって…
七瀬は自分に自信がありませんでした。
七瀬があの世で「三途の川の水先案内人」をすることに
そんな七瀬は、あの世で「三途の川の水先案内人」の仕事をしていました。
不幸にも命を落としてしまった七瀬は、あの世の世界で死者の魂を乗せて三途の川を渡る仕事をすることになったのです。
しかし、あの世でも彼のあがり症は治りませんでした。必要な儀式の場面で失敗をしてしまいます。
ああやばい…この感じ…ダメなやつだ…
本番中に緊張が押し寄せてきて、うまくいかないことを予感しちゃうこのセリフ。とっても共感しました!
そんな彼が自分の性格と向き合っていく物語が、本作では描かれています。
本番に弱い人が勇気をもらえる2つの言葉
七瀬は、生前の恩師と上司それぞれからアドバイスをもらいます。
生前、学校の教師からの「蓮の花」にまつわる話
仕事の上司から「意識の切り替え」をしたほうがいいというアドバイス
これらの言葉に出会い、七瀬は自身の性格と向き合っていきました。
「蓮の花」の言葉では、温かい気持ちになりながら、心の底から勇気がじんわりと湧いてきます。
「意識の切り替え」のアドバイスには、ハッとさせられ、一気に視野が広がる感覚を覚えました。
それらのセリフの内容はぜひ作品の中でお確かめください。一度読んだ方も再読すれば、新たな気づきがあるかもしれません。
心を奪われるカラーページ
物語のラストには、とあるシーンで見開きのカラーページが描かれます。
そのページを見た瞬間、周囲の音が消え去り、いっきに心を奪われます。言葉では表現できない感動が待ち受けていました。
紅木春先生はカラーページが特徴的な先生です。過去の読切作品『ライラと真夜中3時の大冒険』でも同じようにカラーページで私たち読者を感動させてくれました。
『七瀬くんの天職』に感動された方は、『ライラと真夜中3時の大冒険』も読んでみてください!
前作『片腕のエイミー』もおすすめ!
紅木春先生は今回が「少年ジャンプ+」の読切作品3回目の掲載です。
今回の『七瀬くんの天職』、そして『ライラと真夜中3時の大冒険』に加えて、2020年10月に公開された作品が『片腕のエイミー』です。
健気に生きる人形・エイミーの物語。悲しくも愛情いっぱいに溢れた作品です。
紅木春先生が生み出すファンタジーの世界観は、今まで見たことのない設定でありながら、読者の心にスッと入り込んできて、気づいたら心を奪われています。
これからどんな作品を生み出してくれるのか?とっても楽しみな先生です!
紅木春先生はイラストレーターとしても活躍!
Twitterに数多くのイラストを掲載されている紅木春先生、フォローをしておけば素敵な世界観をなんども堪能できるので、フォローおすすめです!
#2020年自分が選ぶ今年の4枚 pic.twitter.com/LX7qzycADp— 紅木春 (@Camellia_0x0) December 22, 2020
OGP画像はジャンプ+『七瀬くんの天職』OGP画像より
https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496367353277