本日発売『まんがタイムきらら』8月号最速レビュー!第1巻発売目前でダブル表紙を飾る『ぎんしお少々』『推しごとびより』など11作品を紹介!

2021年7月9日の本日は「まんがタイムきらら」8月号の発売日!

表紙は『推しごとびより』より心町が、『ぎんしお少々』よりもゆるが描かれています。注目作品のW表紙…普段見かけないデザインにワクワクしますね…!

今月はゲスト作品が6本、新連載が1本、センターカラー(巻頭カラー含む)が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきらら」の8月号に掲載されている作品から、連載作品5本、ゲスト作品6本の、合計11作品をご紹介いたします!

『推しごとびより』

アイドル好きとして集まった女の子たちが、自分たち自身でアイドルとして活動する物語。『推しごとびより』は、はづき先生により描かれている作品です。

8月号では、ついに始まった夏合宿の様子が描かれています。

前回のライブバトルでライバルに負けた悔しさをバネに、強くなる決意をした心町たち。アイドルたちがキャッキャウフフするだけの水着回では終わらせられない、白熱の夏合宿が今幕を開けます!


キャッキャウフフするだけの回でも誰も怒らなかったと思いますが、ライバルに負けた悔しさがそうはさせてくれませんでした。途中で大幅に夏を満喫しながらも、次の一歩を踏み出す彼女たちを温かく見守りたいと思える8月号です!

『ぎんしお少々』

1台のフィルムカメラでつながる女の子たちの物語。『ぎんしお少々』は、若鶏にこみ先生により描かれている作品です。

8月号は2話同時掲載だったため、2つのお話が同時に掲載されていました。

1本目はお風呂に入りながら電話をつなげるの家族トークが、2本目ではカメラについてビデオ通話で話し合うもゆるまほろが描かれています。

1本目のお話

銀と鈴がメインで描かれていました。話の内容は、主に銀が感じているもゆるの印象について。銀はもゆるに対して本当はこう思っているんだ、という心のうちが明らかになる展開には、お風呂に入っていないこちらまで心がポカポカと温まるようでした!

2本目のお話

2本目はもゆるがしばらくの間悩んでいた疑問について、まほろと答え合わせをします。フィルムに描かれた謎の数字は、「あ、やっぱりそういうことか」という答えでしたね。そして答え合わせをしながら垣間見える、もゆるを思うまほろの気持ちがジワジワと心を温めてくれる…!

キャラクターの暴走が描かれることも多い本作ですが、根本にある家族愛が特に強く感じられる8月号でした!

『スロウスタート』

16歳、高校1年生の花名。みんなより1つ年上という秘密を抱える彼女が、良き理解者であり大切な友達と過ごすドキドキの毎日が描かれる物語。『スロウスタート』は、篤見唯子先生により描かれている作品です。

スロウスタート

8月号では、懐かしい友達が次々に訪れる文化祭の様子が描かれています。

これまでは花名たちの同級生や家族が文化祭に訪れていましたが、今回はかつて中学校で同級生だった友達との再会が描かれています。目を引くのはやはり栄依子。中学時代からモテモテだった様子が伝わってきます。そしてちょっと予想外だったのは、も友達に囲まれていたことでした。


栄依子を追いかけてきた冠の中学生時代はなんとなく想像が付きにくいものでしたが、今回のお話で中学生の頃から愛されキャラだったんだな…とわかりました。その上で栄依子を追いかけてきた冠の決断に驚きを隠せません。2人の絆はこの先もずっと変わらないで欲しい…と願わずにはいられない8月号でした!

スロウスタート (全8巻) Kindle版

『一畳間まんきつ暮らし!』

学費は無料、生活費も保証、さらに給料までもらえる夢のような待遇でお嬢様学校へ転入した芽衣子。彼女を待ち受けていたのは、マンガ喫茶「ヘッジホッグ」を運営する刺激的な日々でした!『一畳間まんきつ暮らし!』はひさまくまこ先生により描かれている作品です。

一畳間まんきつ暮らし!

8月号では梨絵音緒の過去の続きが描かれています。

病室で出会った梨絵と音緒。最初はグイグイくる梨絵に無関心だった音緒は、次第に梨絵を受け入れるようになりました。やがてこれまで語られなかった自身の過去について、音緒が語り始めます。


余命宣告をされた後の塞ぎ込んだ音緒が描かれていますが、底抜けに明るい梨絵が側にいるおかげで読者にストレスを与えない絶妙なバランスが保たれていました。そして辛い状況にはあるものの、音緒は昔から音緒なんだな…と思わされる展開を見ていると、少し安心してしまう。そんな8月号でした!

一畳間まんきつ暮らし! (全2巻) Kindle版

『ゆらめきラグーン』(新連載)

絵本のような素敵な世界に憧れる女の子・ゆらが、絵本の中から飛び出してきた人魚・エリーのために「運命の人」を探す物語。今月号から新連載となる『ゆらめきラグーン』は花宮みぃ先生により描かれている作品です。

8月号では、エリーに降り注いだハプニングが描かれています。

ゆらが綾海を家に招いたことで、ついにエリーは運命の人との出会いを果たすのでした。しかし人間と同じ足が生えていたはずのエリーの下半身が、突然魚のような姿になってしまい、話し合いどころではなくなってしまいます。果たしてこのピンチをどのように切り抜けるのでしょうか!


花宮みぃ先生、改めて新連載おめでとうございます!

新連載最初の1本目からこれまでになくピンチな状況になってしまったゆらたちですが、新キャラクターの綾海はやはり優しい女の子だとわかるような心温まる展開でしたね。

そしてなぜ足が人魚の姿になってしまったのか考察する2人の、夫婦漫才のような掛け合いに癒やされる8月号でした!

『ほぐして、癒衣さん。』(ゲスト)

『ほぐして、癒衣さん。』は、海色マーチを連載していたミナミト先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載2話目の今回は、初めてのマッサージを終えた翌日の2人が描かれています。

前回は癒衣さんがマッサージをして、その対価として夏鈴と少しの間ハグをするという本作の魅力が丁寧に描かれていました。今回も、マッサージをする2人の様子が描かれています。しかし前回と違い、今回は勤務前に行われる朝清掃の15分という限られた時間の中でマッサージが行われました。もしかして癒衣さん…狙ってたな!?


癒衣さんの頭脳プレー(?)により、第2話もマッサージをされることになった夏鈴。こんなに体を気にしてくれる上司がいるなんて…うらやましいッ!

そしてこの後には気恥ずかしい「ハグの時間」という、読者が待望しているイベントが…!と、思っていましたが今回は免れた様子。なんだ…とがっかりする筆者でしたが、マッサージをしてくれる癒衣さんのとある「嘘」に気づいた夏鈴は、少し思うところがある様子。

これは最後まで見逃せませんよ!

前作『海色マーチ』は全2巻で発売中!

海色マーチ (全2巻) Kindle版

『蜂も刺さずばうたれまい』(ゲスト)

『蜂も刺さずばうたれまい』はるりえ先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載2話目の今回は、源元の下の名前が知りたいすずめの様子が描かれています。

空き教室で偶然出会った2人は軽く苗字を知り合う程度であり、お互いのことをよく知りません。8月号は「まだ下の名前すら聞いてねーんだぞ」というすずめのセリフをきっかけに物語が展開されていきます。


高校生の時に友達になった他クラスの同級生って、どうやって名前知ったんだっけ…なんて考えながら今回のお話を読み進めていました。誕生日や出身校のような基本的な情報ほど、聞くタイミングを逃しがちですよね…!

しかし気づいた時には仲良くなってるから、いつでも聞けるしいいやって思えてしまう。高校の友達って、フシギ…。とはいえ、名前は流石に聞きたいところ。果たしてすずめはどのようにして名前を聞くのでしょうか。その展開に注目です!

『黒百合クロニクル』(ゲスト)

『黒百合クロニクル』は上村なびあ先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載3話目となる今回は、ついに居場所を突き止めた天敵「クロユリ」との対決が描かれています。

情報屋の力を借りてクロユリの居場所を突き止めたさららたち。クロユリは昼行性であるため、被害を最小限に抑えるべく休日の学校に集まった彼女たちは、ついに元凶であるクロユリと対峙します。


第1話以来となるクロユリとの対決です。今回でゲスト掲載3話目という凝縮された時間ではありますが、これまでに登場した仲間が一気に駆けつけて「あの時のアイツ!」と、胸がアツくなる展開でしたね!

果たして無事にヒダカを取り戻せるのか…。ぜひとも彼女たちの戦いの結末をご覧ください!

『ひがえり異世界と魔女の本』(ゲスト)

『ひがえり異世界と魔女の本』はゆうきそにすけ先生により描かれているゲスト作品です。

記念すべきゲスト掲載4話目の今回は、異世界で出会った有翼人(翼が生えた人)のニアとの戦いが描かれています。

前回、ヒカリを見たニアは「ボク達の村を消し去った…魔女…!?」というセリフを残していました。依然として「絶対に捕まえてやる…!」と好戦的なニアは、ヒカリめがけて魔法を放つ準備を始めます。


ヒカリは異世界への旅人であるはずなのに、なぜ現地の住人に魔女として憎まれているのでしょうか。

ニアを海に落として撃退する作戦への不安を示す雷斗に対して、ヒカリは「あの子泳げるから!」と事情を知っている様子なのも気になります。第3話でも思ったことではありますが、この作品はまだまだ気になる要素が多すぎる…!

特別な4話目が無事に掲載された本作でしたが、まだまだ続きが読みたくなるゲスト作品でした!

『バス停のお姫様』(ゲスト)

『バス停のお姫様』はシェイミン先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載3話目の今回は、小蜜の親友・との物語が描かれています。

1話目と2話目では、いつもバス停で見かける憧れの女の子・美冬に声をかけたい小蜜の様子が描かれていました。ゲスト掲載3話目となる今回は、そんな2人を影から見守っていた親友の茜が、小蜜に抱く思いが描かれています。


小さい頃から一緒にいる友達が新しい友達と話しているとモヤモヤする気持ち、わかります。決して悪い感情があるわけじゃないけれど、最初にその子の良さに気づいたの私だから…!という気持ちに支配されますよね。(筆者の心が狭いのでしょうか…)

これが筆者の話だったら何も可愛くないのですが、安心してください、今回は小蜜と茜の物語として描かれています。2人の友情が末長く続くことを祈らずにはいられないゲスト掲載3話目でした!

『サカナフライ!』(ゲスト)

『サカナフライ!』は絵井みぃ先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載2話目では、前回は人手入歌で目撃してしまった空飛ぶサカナを、今度はクラスメイトの千夏なぎさも目撃してしまいます。


2人しかいなかった教室にクラスメイトがもう2人登校してきたことで、一気に賑やかになりました。しかし魚がなぜ飛んでいるのかはわかりません。そもそも魚の名前が誰もわからないのです。何もわからない…それでも癒されることだけはわかる!

慌ただしく流れる現代社会の中で、時には立ち止まって、これってなんて名前なんだろうねって考えるのもいいですよね。穏やかな気持ちになれるゲスト掲載2話目でした!

次回9月号は2021年8月6日に発売!

むすんで、つないで。

次回9月号は2021年8月6日に発売します。祝日が変更される関係で通常より大幅に早いタイミングでの発売ですので、お忘れなく!

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まんがタイムきらら 2021年7月号 [雑誌]
まんがタイムきらら編集部/著

OGP及び記事内画像はTwitterまんがタイムきらら公式アカウントのツイートより
https://twitter.com/mangatimekirara/status/1413151082461614080