「ジュニア(12)シェフ(8)」の語呂合わせからベストアメニティ株式会社が制定した記念日。子どもに料理教室などでの体験を通し、食育について知ってもらうことを目的に制定されました。そんな「ジュニアシェフの日」に読みたいのは…
魚戸おさむ先生の人情味あふれる筆致で食と人間ドラマを描いた『ひよっこ料理人』。妃代子(ひよこ)は、子どもたちに料理を作る楽しさを教えたいと、子ども向けの料理教室を始めます。第一回目の生徒は1人だけでしたが、それから1人増え2人増え、すっかり人気の料理教室に!ひよこの食への一途な思いが、周りの人を幸せにしていく姿にほろりと泣ける作品です。
妃代子が料理教室を続ける理由は「子供の時にお料理を作ったり食べたりする楽しさを知れば、きっとその子の人生が素敵になる」(2巻p.146より引用)
と信じているから。その一途な思いのために笑顔になれた人は数知れず。いろいろな人を料理で助ける姿は胸打たれるものがあります。
作中のレシピは野菜の切り方、途中の過程までイラスト付きで説明があるのでとても分かりやすいのもポイント。レシピ本としても優秀です。
選/すぎゆう(アルライター)