シブヤ・原宿カルチャーの先頭を走り撮り続けるうさぎのカメラマン「FR2(fxxking rabbits)」をフィーチャーしたファッションブランド、それが「#FR2」です。
『MOON CHASER』の新章スタート!
その「#FR2」で展開されているマンガ作品が『MOON CHASER』(ムーンチェイサー)。うさぎ+カメラ+世界+FXXKというブランドの持つキーワードを全て持った作品の待望の新章が遂に始まりました。
中国語(簡体字・繁体字)、英語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、韓国語、フランス語、ロシア語、日本語と、世界中の「#FR2」ファンがバリアフリーで楽しめるの10か国語対応。作品に掛ける思い、視線の向く方向がこの10か国語対応からも伝わってきます。
NO.1:fxxking rabbits(クソウサギ)
マンガのこれからのスタンダード「縦読み(ウェブトゥーン)」で描かれたスタイルからも判るように、本作のターゲットは若い層、もしくはマンガファン以外と言っても過言ではありません。スマートフォンと寝食を共にする人々、何も特別ではなく、すべてと垣根がなくなったライフスタイルをスマートフォンから発見した人々に向けて、同じようにスマートフォンを基点として物語は展開していきます。
追う男と追われる兎。行き止まりに追い込まれた刹那、フェンスを軽々と跳び越える兎が言い放つセリフが印象的です。
「The truth is lived, not taught.(真実は体験するもので、教わるものではない)」
これはスイスのノーベル文学賞受賞作家、ヘルマン・ヘッセの名言です。
その目で見て知ること、写真という瞬間を記録する装置に残されたものこそが真実。情報に惑わされず、真実は自分自身で摑め、という意味と取っても間違いではないでしょう。
これこそが本作を読む人へ向けてのもっともシンプルなメッセージです。
読むことこそが、もっとも大事なことなんです。
No.2:哲哉と弟
人生を狂わせるものはその人自身の行いではなく、その行いが冷酷に記憶され拡散された結果です。第2話でコアとなるのはInstagram、そこを活動の拠点としている主人公#FR2(fxxking rabbits)と、そこでの動きから目が離せなくなる哲哉。シンプルでありながら絶大な影響力を持つアプリと、しかしたかがスマートフォンのアプリに翻弄される人の愚かさが描かれます。
いみじくも哲哉がスマホのカメラでシブヤのとある広告を撮影するところから動き出す物語。
スマートフォン、カメラ、一眼レフ、そしてインターネット。そこには「体験すべき真実」と繋がる糸が見え隠れします。
最低最悪のクソウサギの物語、是非自分自身の目で追い続けてください!
早々に応援メッセージも!
やまじけんじ先生
コルクのマンガ家仲間、よこせさん@fudekichi453 が、#FR2 のマンガ連載を開始したので、記念にマンガを描きました!
本編が面白いので是非読んでみてください☺️ pic.twitter.com/IxmrTqPbLC— やじまけんじ@8/10電子書籍発売 (@yajima_kenji) October 2, 2020
ファッションとマンガ
ファッションとは沈黙の言語であり自分を顕すアイコンでもあることは、そのまままマンガでも言えることです。何を読むか何に熱狂するかは、1万文字の自己紹介以上にスマートフォンに入ったマンガが雄弁に自分を語ります。
ファッションブランドが主導となってマンガを展開していく。それはマンガという娯楽の再発明であり、マンガというメッセージの再構築に他なりません。「#FR2」(というブランド)が持つ過激なメッセージ性、世界を視野にした拡張し続ける思いが、マンガという独自進化を遂げた手段でより強力に「届く」ことは想像に難くありません。着る個性と読む個性の掛け合わせがこれから何を生み出すのか、注目していきたいと思います。
オシャレに絶対的定義は無くて、着たい服を着ることがその人にとって一番のオシャレです。チェックでもいいじゃない、ポッケがいっぱいあるズボンでもいいじゃないですか。
それは、そのままマンガのことです。あなたが読みたいマンガこそが最高のマンガです。
ファッションとマンガ、案外同じかもしれません。
2018年末から連載された『MOON CHASER』(ムーンチェイサー)の第一章はこちらからどうぞ!
OGPは『MOON CHASER』サイトより掲載許諾を得て掲載しています。
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