正義を貫き通して犯罪の真相に迫る姿、そして被害者の声なき悲しみや被疑者の後悔を描き、たった1話の中で私たち読者の感情を激しく揺さぶる「警察マンガ」。
そんな数ある警察マンガの中でも、今までにはない一風変わったコンビが活躍する『東京サラダボウル』の連載がマンガアプリ「Palcy(パルシィ)」でスタートしました。
一風変わったコンビが挑むのは「国際捜査」
『東京サラダボウル』で描かれるテーマは「国際捜査」です。日本にやってきた外国人が巻き込まれたり、または犯してしまった事件の真相と向き合う国際捜査係・鴻田と警察通訳人・有木野の2人の物語を描きます。
数ある警察マンガの中では珍しい「国際捜査」に切り込んだ本作。まず国際捜査に欠かせない存在である警察通訳人ですが、外国人被疑者と取調官の橋渡しとなる役割を担います。
仕事に対しては一線を引き感情を出さず淡々と取調べを行う有木野ですが、ある日ランチの時間に楽しそうにサソリを食べる、ミドリ色の髪色をした女性と出会います。
彼女こそが国際捜査係・鴻田。国際捜査といえば、大規模密輸や窃盗の捜査がメインになるのですが、鴻田はどんなに規模が小さい事件でも、巻き込まれてしまった外国人に寄り添い真摯に捜査に没頭することから通称「国際捜査のこぼれカス担当」と呼ばれています。
仕事だと割り切り感情を一切出さない警察通訳人と、事件に巻き込まれた外国人の想いを取りこぼさないように誠心誠意向き合う国際捜査係。一見すると相見えない2人ですが、偶然出会った中国人との出会いをきっかけにこの一風変わったバディの共同捜査がスタートします。
真相解明の過程とマイノリティとの向き合い方
見どころは、なんと言っても2人が真相へと辿り着く過程です。
国際捜査係・鴻田は、事件に巻き込まれた外国人が置かれた状況を丁寧に紐解いていきます。一方で、警察通訳人・有木野は天性の直感と論理的な思考で真相を追い求めます。辿り着く真相は同じだけれど、それぞれのスタイルが調和することで生まれる真相解明のドラマにぜひ注目してください。
また、もう一つ注目してほしいのは本作で描かれている「マイノリティ」への考え方です。東京都の外国人居住者の割合は3.98%で、パーセンテージで見るとマイノリティ(少数派)という言葉で片付けてしまう方がほとんどだと思います。ですが、人数では55万人。実は、私たちにとって身近にいる、大切な人の話かもしれないのです。国際捜査係・鴻田が、事件の規模に関係なく誠心誠意向き合う背景にあるのがこの考えです。
本編ではまだ明かされていませんが、冒頭で警察通訳人・有木野はLGBTであることがほのめかされています。2人が真相を追い求める過程はもちろんですが、作中で描かれるマイノリティとの向き合い方にもぜひ注目してほしいです。
『東京サラダボウル』を描くのは『クロサギ』の黒丸先生
『東京サラダボウル』を手掛けるのは、シリーズ累計800万部を突破している『クロサギ』で作画を担当した黒丸先生です。
いつも笑顔だけれど時折寂しげな瞳をする鴻田。そして、感情を一切表に出さない有木野が見せる絶妙な表情。そんな黒丸先生ならではのキャラクターたちの表情の変化が物語に一層ミステリアスさを強調させます。
『東京サラダボウル』は、「Palcy(パルシィ)」で毎週日曜日更新です。一風変わったコンビが挑む事件にぜひ注目してください!
OGPおよび記事内画像はプレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003340.000001719.html