本日発売『まんがタイムきららキャラット』10月号最速レビュー!堂々最終回の『NEW GAME!』など11作品を紹介!

2021年8月27日の本日は「まんがタイムきららキャラット」10月号の発売日!

表紙は『NEW GAME!』より青葉コウ、イーグルジャンプの社員を中心としたメインメンバーが描かれています。こんなに豪勢なメンバーが登場する表紙はこれまでにありませんでした。見ているだけで終わりを実感し、涙が出てきます…。

今月はゲスト作品が8本、センターカラー(巻頭カラー含む)が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきららキャラット」の10月号に掲載されている作品から、連載作品3本、ゲスト作品8本の、合計11作品をご紹介いたします!

『NEW GAME!』

自分に夢を与えてくれたゲーム会社で働く涼風青葉が、今度は人に夢を与えられるようなゲームを作る物語。『NEW GAME!』は得能正太郎先生により描かれている作品です。

NEW GAME!

(※コミックス第1巻のコマを使用しています)

最終回となる10月号では、新しく入社してきた女の子と次の一歩を踏み出すイーグルジャンプの様子が描かれています。


8年間の連載で単行本全13巻という数字は、コミックス第1巻の発売時から楽しんできた筆者にとって、長いようで一瞬に感じる濃密なものでした。最終話で描かれるのは「これまで」と「これから」のイーグルジャンプ。空間の使い方、展開、キャラクターの成長。どれをとっても泣かずにはいられない最終回でした。

最終回前のスペシャルコンテンツから最終回後のコメントレターまで、見逃せる瞬間はありませんよ!

得能正太郎先生、長い間お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました!!

🎉コミックス最新13巻は2021年9月27日発売です!

NEW GAME! (全13巻) Kindle版

『紡ぐ乙女と大正の月』

大正時代にタイムスリップしてしまった女の子・が、当時を生きる少女たちの「大切な人」になる物語。『紡ぐ乙女と大正の月』はちうね先生により描かれている作品です。

🎉2021年8月26日に第2巻が発売されました!

紡ぐ乙女と大正の月

(※コミックス第2巻のコマを使用しています)

10月号では、衝撃の一夜の翌日が描かれています。

かつて教科書で読んだ大事件の余波を、大正の世界で体験した紡。事態の大きさに気づけない彼女は「もっとちゃんと勉強してればよかった〜!」と不勉強だった現代の学生時代を後悔するも、頭の中は「例の写真」のことでいっぱいなのでした。


本編で深く触れられなかった「2000年代を生きる藤川紡」が描かれていましたね!これまでは唯月たちを始め、大正の世界で生きる人たちに紡が関わってきました。しかし今回は視点が変わり、現代人の紡にとっての大正の世界が映し出されています。

第2巻で大きな山場を迎えたということもあり、今後は大正時代で実際にあった出来事だけでなく、紡が未来から来た理由にフォーカスが合う瞬間が楽しみになりましたね!

物語が大きく動いた『紡ぐ乙女と大正の月』から目が離せない10月号でした!

紡ぐ乙女と大正の月 (全2巻) Kindle版

『ニチアサ以外はやってます!』

退屈な日々にしびれを切らした女の子・あかねが「ヒーロー」になって潰れかけの部活動を救う物語。『ニチアサ以外はやってます!』は猫にゃん先生により描かれている作品です。

10月号では、突如部室に訪れなくなった部長の様子が描かれています。

いつもどおり部室にやってきたあかねはいつもと違う雰囲気を察知しました。どうやら部室の鍵が開いていない様子です。いつもなら部長の博見が開けているはずなのに。心配になったあかねたちは、満を持して博見の家へと足を運ぶのでした。


見ましたか?博見の姉・猪里の登場シーンを。コマの使い方がオシャレすぎます…。

特撮のおもちゃを装備した猪里はショートカットで溌剌とした雰囲気の女性。どことなく適当な性格は、変わり者として印象に残ります。猪里は特撮研にとって無視できない人物ということで、今後の関わり方に注目したいところです!

そして最後に登場したツインテールの女の子は一体何者なのか…新しい登場人物が気になりすぎる10月号でした!

『ササエルの中には誰もいない』(ゲスト)

『ササエルの中には誰もいない』は、こめつぶ先生により描かれているゲスト作品です。

自己紹介のために動画を撮ることになったササエル(中身は小依という女の子)。「ネットに素顔晒すなんてありえない!」と全力で抵抗します。しかし数分後、撮影スタジオには笑顔で自己紹介をするササエルの姿がいたのでした。


相変わらずチョロ…押しに弱い小依がそこにいました。最高です。「あざとい演技とかしたくないし…」と撮影を嫌がっていたものの、ノリノリで撮影される様子を見ていると、満更でもなかったんだな…と微笑ましくなってしまいます。

回を増すごとにコスチュームが過激になっていますが、今後はどのような「やりすぎ」を見せてくれるのでしょうか。気になります…!

相変わらず褒められると途端に勢いがなくなる小依に注目して欲しいゲスト掲載3話目でした!

🎉大好評につき12月号より連載が決定しました。こめつぶ先生、おめでとうございます!!

『この恋愛は非実在?』(ゲスト)

『この恋愛は非実在?』は、むりょたろ先生により描かれているゲスト作品です。

前回のお話で告白をOKしたシュカ(りくのゲーム内アバター)は、メメと付き合うことになりました。

メメの素性はまだわからないことだらけですが、ひとまずゲームにおいてはシュカの方が上級者。「そうだ これからはしっかりメメさんをリードしないと…!!」と、シュカは張り切ってみるのですが…なかなか上手くことを運べないようでした。


今回も友人の史桜への報告会から始まりました。しかし第3話はメメに振り回されるのではなく、上級者として空回りするシュカの物語が繰り広げられます。

自分が教える側になるとわかりやすいですが、初心者の子とゲームするときって手に変な汗握っちゃいますよね…!わかるわかる。

結構いいタッグ?と思わせるような2人のマルチプレイに心温まるゲスト掲載3話目でした!

『七×七不思議』(ゲスト)

『七×七不思議』は原作/作画:結城紅/鳴海翠先生により執筆されているゲスト作品です。

カラスが鳴く頃…壁を這うツタが形容し難い不気味な雰囲気を放つ校舎の屋上には、少女が1人。「シンズルーラーナナ」と名乗るその少女は中二病な女の子・小堤七です。

「決まった…」と自信満々な彼女が自己紹介に成功した余韻に浸っていると、不意に声をかけられました。

声の主は美徳白子。純粋そうな白子は自己紹介を済ませると、突然七にとあるお願いをしてきたのです。そのお願いとは「学校の七不思議」の解決でした。


中二病の女の子って何でこんなにかわいいのでしょうか…。

中二病のキャラクターと組み合わせるキャラクターは真面目な子が多い印象がありますが、今回は少しポワポワした雰囲気の女の子とのタッグで描かれています。しかしアンバランスなのではなく、思いの外よい噛み合わせは物語をサクサク読み進めさせてくれました!

2話目以降も2人のコンビネーションが引き起こす化学反応に注目したいゲスト掲載1話目です!

『こってりブラッド』(ゲスト)

『こってりブラッド』は、りょも先生により描かれているゲスト作品です。

「この私に血を吸われることを光栄に思いなさい!」とイメトレをするのは吸血鬼の浦戸イア。彼女はストックしていた血が尽きてしまったため、クラスメイトに血を吸わせてもらおうと試みていました。

はたしてイメトレをするほど人と話した経験のないイアは、無事に血を吸わせてもらえるのでしょうか…?


イアには、とにかく守ってあげたくなる要素が詰まっています。練習しなければ友達とも喋れないコミュニケーション能力、動物の耳のようにハネ上がっているサイドヘア、寂しさで血液パックを焼け飲みしてしまう日常生活…。こんなに贅沢な癒し要素を詰め込んでいるなんて、恐ろしい吸血鬼だ…!

キャラクターの要素もさることながら、こってりブラッドってそういう意味か!と納得してしまうストーリー展開もオススメしたいゲスト作品でした!

『幼女警察24時』(ゲスト)

『幼女警察24時』は、白森さわ先生により描かれているゲスト作品です。

地域の運動会で警備を担当する新任警官と小さい先輩のツカサキョウ。「いいですか?運動会とはいえお仕事ですからね」と口をすっぱくするツカサ先輩は、頼もしい警察官の姿そのもの…ではなく、なぜか体操着に身を包んでいました。今回も先行きが不安だ…!


相変わらず自由さが気持ちいい作品ですね…!

見た目は小学生のようなツカサですが、間違えて着てきた体操着はブルマ…ますます歳がわからなくなってきました。しかし外見相応の部分はやはりかわいらしく、特にお昼ご飯を食べるときのキョウ先輩の静かなはしゃぎっぷりにはニヤニヤが止まらなかったです…!

警察として活躍しているところもちゃんと見て欲しい2回目のゲスト掲載でした!

『本当にまおうサマ』(ゲスト)

『本当にまおうサマ』は、よしなお先生により描かれているゲスト作品です。

何をやってもダメダメな魔王・マーヤは、ついに魔法を習得しました。そう、「針金を曲げる」魔法を…。呆れたののかは「それぐらいなら私もできるよ」と、スプーンを曲げてみせました。「いつの間に私より上級の魔法を⁉︎」とショックを受けるマーヤ。今日も、いつもの2人の日常が幕を開けたのでした。


手品を魔法だと勘違いして、ののかを尊敬してしまうマーヤは相変わらずチョロかわいいですね…。「私を弟子にして!!」と目をキラキラさせるマーヤに対して、一層めんどくささを感じるののかとの温度差は相変わらず心地よいバランスでした。

それにしても何をやらせてもダメダメなマーヤは一体どうやって魔王になったのでしょうか…。

単純でかわいいマーヤと、彼女の扱いにどんどん慣れてくるののかの物語の続きが読みたくなるゲスト掲載でした!

『おさとうVRツアー』(ゲスト)

『おさとうVRツアー』は、はがためなむ先生により描かれているゲスト作品です。

VR(バーチャルリアリティ)の世界に魅了されたのはリリエル。スイーツが好きなVR初心者です。今日も1人でスイーツ巡りを楽しんでいると、背後にはいつのまにか人影が…。

ゆゆめうと名乗るその人影は、実はリリエルが潜り込んだワールドの製作者でした。スイーツ好きという事情を知ったゆゆめうは、自分が作ったスイーツワールドを案内してくれると名乗りあげたのです。


かわいいが溢れている…。

恥ずかしながら、実は筆者はVRの世界を楽しんだことがありません。しかし視界が丸々バーチャルの世界に支配されたときの、大好きなものに囲まれる世界の素晴らしさが本作から伝わってきます。羨ましい…!!

VRの世界に潜り込んで自分の好きなものにだけ囲まれたい!そんな理想が詰まったゲスト作品でした!

『我ら不登校』(ゲスト)

『我ら不登校』は、たちかわあやか先生により描かれている作品です。

都心から引っ越してきた中学2年生の女の子・ゆめ。彼女は新しい街で始まる学園生活を楽しみにしていました。しかし自分とは気の合わない不良のあまりの多さに、初日からめげてしまいます。それでもこの街のことをもっと知ろうとするゆめは、寄り道の先でとある「河川敷」に迷い込んでしまうのでした。


実は、読み進めていくうちに不穏な要素が続々飛び出してくるのですが…。全体としては優しい世界のお話でした。登場人物が中学2年生、高校3年生、高校2年生、中学1年生とバラバラな点には、他のマンガではあまり見ない珍しさを感じます。不思議なメンバーに、不思議な学校…もっと詳しいことが知りたくなりました!

物語の根底から感じ取れる「居場所」を大切にする雰囲気に、心温まるゲスト作品でした!

「NEW GAME NEWS!」(スペシャルコンテンツ)

晴れて最終回を迎えた『NEW GAME!』。スペシャルコンテンツも今月号で見納めです。

トリを飾るのは今後に展開される作品情報でした。2021年9月27日には、コミックス第13巻と同時に「NEW GAME!画集 NEXT GAME!!」が発売します。さらに完結記念展の開催も決定!

NEW GAME!

(※コミックス第2巻のコマを使用しています)

最終巻発売後も輝き続ける『NEW GAME!』からまだまだ目が離せません!!

次回11月号は2021年9月28日に発売!

紡ぐ乙女と大正の月

(※コミックス第1巻のコマを使用しています)

次回11月号は2021年9月28日に発売します。号数で見ると今年の分はあと2号で終わりなんですね…。表紙はコミックス第2巻が発売したばかりで注目が集まるあの作品から。来月も要チェックです!

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まんがタイムきららキャラット 2021年9月号 [雑誌]
まんがタイムきららキャラット編集部/著

OGP及び記事内画像はTwitter「まんがタイムきらら編集部公式アカウント」のツイートより
https://twitter.com/mangatimekirara/status/1430907895651213314