本日発売『まんがタイムきららキャラット』12月号最速レビュー!BD&DVD1~3巻とコミックス第4巻発売中の『おちこぼれフルーツタルト』など10作品を紹介!

2021年10月28日は「まんがタイムきららキャラット」12月号の発売日!

表紙は『おちこぼれフルーツタルト』より、アイドルユニット「チロっ娘。with乙社長」のロコチコ社長の3人が描かれています。バックステージパスのシールが飾りつけられた表紙は、見ているだけでライブに来たかのような高揚感に包まれますね…!

今月はゲスト作品が7本、新連載1本、センターカラー(巻頭カラー含む)が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきららキャラット」の12月号に掲載されている作品から、連載作品3本、ゲスト作品7本の、合計10作品をご紹介いたします!

『おちこぼれフルーツタルト』

崖っぷちに立たされたアイドルたちが、逆境にもめげずに芸能界の頂点を目指す物語。『おちこぼれフルーツタルト』は、浜弓場双先生により描かれている作品です。

おちこぼれフルーツタルト

(※コミックス第4巻のコマを使用しています)

12月号では、初ライブ当日を迎えたアイドルユニット「チロっ娘。with乙社長」(ロコチコ)の様子が描かれています。

アリス、チェシャ猫。女王様。乙社長も交えて様々な意見が飛び交いますが、ユニットの衣装はなかなか決まりません。ついには衣乃の危険な思想が片鱗を見せ、ロコがたしなめる始末。そうしていつものようにグダグダな会議が明け、ライブ当日を迎えるのでした。


相変わらず衣乃やチコによるロコへの偏愛が熱量高めで描かれていました。いつもよりキリッとした表情をしていても「おちフル」らしさは全開でしたね…。

舞台は小金井市と府中市が半々で所有する武蔵野公園。「チロっ娘。with乙社長」は初ライブを成功させ、府中様に小金井のアイドルとして認めて貰えるのでしょうか…?

はたして衣装のテーマはどこに落ち着いたのか…という点も引き続き気になる12月号でした!

おちこぼれフルーツタルト (全5巻) Kindle版

『ばっどがーる』

優谷優はとっても良い子。でも、憧れの先輩・水鳥亜鳥に振り向いて貰うために今日もがんばって「ワル」になっちゃいます!『ばっどがーる』は、肉丸先生により描かれている作品です。

12月号は2本同時掲載でした。

1本目では、映画を観に来た優とが描かれていました。ワルについて勉強するために映画を観に来た優たち。隣の席には…まさかの瑠璃葉先輩(るら)!

そして2本目では、あだ名をつけて欲しい亜鳥の様子が描かれていました。

1本目:先輩は面倒見がいい

るらは人気動画クリエイター。美容系の動画を中心に投稿しており、かわいいを自称している女の子です。しかしそのキャラづけが優にはハマらず、ちょっと痛い子としていじられキャラに落ち着いていました。

今回のお話でも、るらは優と涼の手のひらに転がされしまいます。しかしそこがイイ…。かわいそかわいい(可哀相だけどかわいい)瑠璃葉先輩の個性が際立っており、相変わらず最高でした!

2本目:あだ名に上下関係はあるのか…

優とるらが親しげに会話している様子を耳にした亜鳥は、自分もあだ名で呼んで欲しいと思い始めました。

しかし恐れ多いですよね…。るらのように親しみやすいならまだしも、憧れの先輩にあだ名をつけるなんて、恐れ多い。しかもそんな憧れの先輩は「呼んで欲しいあだ名」があるようで、それもまた呼びづらい…!

登場人物が全員ちょっとズレてるという本作魅力が存分に詰まったお話でした!

『ササエルの中には誰もいない』(新連載)

実家を飛び出て自由な生活を手に入れた小依が、なぜだかご当地キャラクターの「ササエル」に変装をして笹かまぼこを売る日々が描かれた物語。『ササエルの中には誰もいない』は、こめつぶ先生により描かれていくゲスト作品です。

新連載1話目では、同級生に絡まれる小依の様子が描かれています。

帰り道で小依に絡んできたのは同級生の稲井茅。ご当地キャラが大好きな女の子です。そんな茅に、ご当地キャラ・ササエルの中の人だとバレたくない小依はあまり茅との会話に乗り気でない様子でした。

それでも小依にちょっかいを出す茅。やがてもみ合いになる2人。そこへ「速く逃げてぇーーーー!」と、新たな女の子がまた1人、小依を助けるために割り込んできました。


新連載1話目は、小依とクラスメイトたちのお話でした。小依と茅の間に割り込みながら、新たに登場したのは千鈴。茅の幼なじみです。「ヤッチー」というあだ名のおかげか、すぐに物語に馴染んでしまいました。

新連載となったばかりですが、小依の周りの人間関係に深みが出るような展開に、物語への期待が高まりますね…!すぐにササエルの正体がバレる様子はなさそうですが、今後のクラスメイトとの関係性に注目したいところです!

田舎のコミュニティの中ではたしてどれだけササエルの正体を守り切れるのか…が気になりだした12月号でした!

『異世界アイドル、推参です!』(ゲスト)

『異世界アイドル、推参です!』は、椎野せら先生により描かれたゲスト作品です。

夢を実現できないまま働く咲良は、疲れ切って帰宅したある日、1人暮らしの自宅を見知らぬ女の子たちに占領されていました。「おかえりなさーい!!」と出迎えてくれたのは魔法使いの様な格好をした女の子たち。強盗…!?と疑ってしまうほど怪しい彼女たちは、異世界からの訪問者だと名乗るのでした。


アイドルのプロデュース業がやりたい咲良は、異世界から来たリアルミナに対して、酔った勢いで宇宙一のアイドルにする約束をしてしまいました。

一体これからどうなってしまうの…!?という期待と不安が本作の魅力です。そもそも異世界って何…?どうして咲良の部屋へ…?リアとルミナの目的は…?

尽きない疑問は作品への期待の高まり。はたして異世界の旅人はアイドルの頂点を目指せるのか!?続きが気になるゲスト掲載1話目でした!

『ぽんこつ魔法のプチフール』(ゲスト)

『ぽんこつ魔法のプチフール』は、りの先生により描かれているゲスト作品です。

第1話で出会ったぽんこつ魔法使い・リアと共に理事長室に呼び出されたみゆり。まさか怒られる…!?と思いきや、要件は定期試験に向けた面談が中心でした。いよいよ本格的にリアと共に送る、魔法使いとしての生活がスタートするのです。


第1話のお話で心配していたような、一般人に魔法を見られてしまったペナルティはないようで安心しましたね…!それどころか学生の1人として、いきなり定期テストという山場が待ち構えてる様子です。

理事長からはエリート魔法使いを選抜する試験だと言われていますが…ぽんこつ魔法使いと魔法が使えない2人で組まれたチームで、どのように試験を合格するのでしょうか…?

ちょっと見栄っ張りなリアが1人のときに見せる素顔に、心温まる掲載2話目でした。3話目も必見です…!

『本当にまおうサマ』(ゲスト)

『本当にまおうサマ』は、よしなお先生により描かれているゲスト作品です。

今日はののかと街でデートの日。ということで、やってきたのは友達のちえり。第2話で忘れ物を届けてくれた女の子です。2人きりのデートにちえりは浮かれていました。しかし待ち合わせ場所に来たのはののか…だけでなく、魔王・マーヤ様もひっついてきたのです。


ののかが忘れ物を取りに帰ったため、2人きりにされてしまったちえりとマーヤが描かれています。

マーヤに気圧されっぱなしのちえり。彼女のオーバーリアクションを見ていると、読んでいるいるこちらまで気持ちよくなってきます。マーヤ様が楽しくなる気持ち、わかるよ…!

何をしててもののかが大好きなちえり、クールな一方で友達思いなののか、そして調子に乗るマーヤ様の物語を、もっと読んでいたい!と思えるようなゲスト掲載3話目でした!

『七×七不思議』(ゲスト)

『七×七不思議』は原作/作画:結城紅/鳴海翠先生により描かれているゲスト作品です。

6つめの七不思議を解決して以来、ぱっと姿を消してしまった白子。これまでは振り回される生活に嫌気が差していたでしたが、姿が見えなくなると、それはそれで気になる様子です。思い切って先生に白子について尋ねてみました。すると先生は不思議そうな顔をして応えてくれます。「そんな名前の生徒はいないけど」と。


2話目の終わりから3話目の冒頭まで、グッと心を掴まれる様な展開にワクワクが止まりませんでした。残り1つの七不思議を前に、消えてしまった白子の行方…そして初めて1人で謎に立ち向かう七の成長をぜひともご覧ください…!

『放課後の間にマに』(ゲスト)

『放課後の間にマに』は、ほつ先生により描かれたゲスト作品です。

うなの周りには大切な3人の先輩がいます。いつもドーナツを食べているもも、恥ずかしがり屋のゆ、穏やかな雰囲気の和葉。個性豊かな先輩たちと後輩のうなは「クセが強い」者同士、とっても仲良しなのでした。


4人の醸し出す優しい空気感が伝わってくるかのようなゲスト作品です。うな、もも、ゆめ、和葉は個性がバラバラですが、会話の端々からお互いの存在を大切に思っていることが感じられるという点で統一感があります。心穏やかに楽しめる作品をお求めの方にオススメのゲスト作品です!

『トゥーBEE オア ノット トゥーBEE』(ゲスト)

『トゥーBEE オア ノット トゥーBEE』は、まげねこ先生により描かれている作品です。

虫嫌いを克服したい花子は、思い切って農業部に入る決意をしました。野菜を育て、畑を耕す部活だとばかり思っていた花子を待ち受けていたのは…まさかまさかの「蜂」だったのです。虫嫌いの花子は、高いハードルを前にどのように立ち向かうのでしょうか?


農業ということである程度は虫がいることを予想していたと思いますが、まさか養蜂しているとは予想外ですよね…!筆者も虫が苦手なため、蜂を飼っているとわかりながらも農業部でがんばろうと決心した花子の姿に感動しました。蜂をよく知ることで少しだけ虫の見え方が変わるような、学びのあるゲスト作品です!

『TUNAGUあぷり』(ゲスト)

『TUNAGUあぷり』は、いばら先生により描かれたゲスト作品です。

オンラインアバター作業通話アプリ「TUNAGU」は、仮想アバターを通じてそれぞれの作業や意見交換を行うための交流アプリ。今日もマンガ家志望のサーバー「描人」にログインしたみずきは、同志のくららセキと共にマンガ談義に花を咲かせるのでした。


「作業通話」自体は頻繁に行われる時代ではありますが、オンラインの世界でアバターがマンガを描くというのは近未来な感覚でした。マンガにかかわらず、オンラインで仲間と共にがんばれるような世界が広がると良いな…と、未来に思いを馳せてしまうようなゲスト作品です!

次回2021年1月号は2021年11月27日に発売!

RPG不動産

(※コミックス第1巻のコマを利用しています)

次回の「まんがタイムきららキャラット2021年1月号」は2021年11月27日に発売します。表紙は2022年にアニメ化が決定しているあの作品から。3号連続スペシャルゲスト作品『キミと歌うシネマ』の1話目にも注目です!

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まんがタイムきららキャラット 2021年11月号 [雑誌]
まんがタイムきららキャラット編集部/著

OGP及び記事内画像はTwitter・まんがタイムきらら編集部公式Tアカウントのツイートよりhttps://twitter.com/mangatimekirara/status/1453375944379432968